立川志らく  「ひるおび!」  デーモン(聖鬼魔Ⅱ)  福田容子  堀江貴文

立川談志が国会議員になったりしたのを柳家小三治が非難していた話の続き。
ボクにとっては朝食に当る昼ごろの番組「ひるおび!」に談志の弟子の志らくがコメンテイターとして出ているのを見かけた時に、最初のうちは小三治のように「落語家が余計なことにクビを突っ込んでいちゃダメだろ」と感じたのは確か。
もちろん宮下純一荻原次晴などの元スポーツ選手・原千晶やデーモン(聖鬼魔Ⅱ)などのタレントのような毒にも薬にもならない不要な連中や(デーモンは醜いばかりで不愉快!)、ジャーナリストでありながら通り一遍の意見しか言えない福田容子などと比べると、志らくのいうことはオリジナルで面白いと感じるようになった。
矢代英輝さんが正面切って正論(ボクの考えと重なる)を言うのとは異なり、落語家として笑いを取りながらのヒネリのある意見を必ず言えるのはさすがに頭のイイ証拠で、スポーツ選手やタレントとは一線を画している。
教養一般では矢代さんを超えて頭抜けている印象もあり、(談志の影響か)映画もよく観ていて最近話題になっている車の事故問題でも、「スピルバーグにも「激突」という映画もあるしネ」とポロッと洩らしたりするので驚いた。
ボクは十年以上前に偶然テレビでこのセリフ無しでもよくできた映画にビックリしたのだけど、スピルバーグの有名でもないこの初期作品を志らくが知っていたので驚かざるをえなかった。
そういえば朝日新聞でもレギュラーとして時々映画批評を書いているほど、批評家として認められているのだネ(文章を書く能力は談志よりレベルが高いと思う、落語は談志ほど上手くないようだけど)。
最近知った(というより10月から始まったらしい)テレ朝の「俺の持論」という番組に出ていて、やはり「落語家が落語以外に手を出すナ」という非難に対して反論していたけれど説得力があったナ(ボクの意見はくり返さない)。
同時に出演していた堀江貴文が相変わらずバカなことを言っていたのと比べるまでもなく、志らくの考え方は真っ当だった。
堀江の視野がカネにからんだことだけに限定されていて、他のことになると中学生レベルの底の浅さで呆れるばかり。
「一流の料亭の料理よりもコンビニの同様の食品の方が美味い」「一流の寿司屋も100円寿司も同じ味だ」などと本気で言ってしまうのだから、カネ以外では低能・無能なんだネ。
ライブドア社長で不正がバレて捕まる前に、自家用のジェット機(?)を仕立てていたのも底抜けのバカだと思ったし、最近でもロケット開発に本気で取り組んでいるのもただのアホとしか思えない。
料理は文化だと言っても通じないだろうけど、それこそが中学生レベルのバカなんだナ。
何も一流の料理店は絶対ウマいと言っているのではなくて、伝統の重さというものは簡単にはマネられないということが言いたいのだけどネ、分かンねえだろナ、バカだから。