【観る】「焼肉ドラゴン」(映画) ディスク貸します  

 昨日の東京新聞夕刊の「もっと知りたい日本映画」という連載(月曜)に現代戯曲の傑作の1ツ、鄭儀信(チョン・ウィシン)作の「焼肉ドラゴン」の映画版(チョン監督)が紹介されていた。最初に舞台をNHKBSの深夜番組で観たのだけど、いたく感動して録画してあるヨ(ブルーレイ)。

 高度成長期の関西地方の空港に近い国有地、バラックが建ち並ぶ在日コリアンの集落で営まれる焼き肉店「焼肉ドラゴン」。日本軍に徴兵された主人が、妻の死後に済州島事件後に夫と死別した女性と結婚して互いの連れ子と実子たちと同居している。子供の1人をめぐって日本人男性と韓国人男性との間で争いが起きたりする場面はじめ、笑いとペーソスあふれる戯曲だ。

 ボクが観た舞台録画では日韓の演者が実にみごとに演じていたけれど、映画は舞台とは異なり大泉洋井上真央・真木ようこ等が出演しているとのこと。比較的知られた俳優が出ると期待してしまうものだけど、記憶にある限りではだいたいツマラナくなるネ。もう1ツの戦後演劇の傑作・三谷幸喜「笑の学校」も初演舞台では無名時代の西村雅彦と近藤芳正の熱演がスゴイけど(ブルーレイでも録画し直した)、映画では役所広司稲垣吾郎が演じていたけどツマラナカッタな。役所はトップクラスの男優だと認めてはいるし、三谷の「巌流島」では武蔵を好演していたけど「笑いの学校」では刺さってこなかったネ。

 ともあれ「焼肉ドラゴン」も「笑いの学校」も劇場版をおススメ!(ムリなら映画でも観ておくべし!)

 「焼肉ドラゴン」の劇場版は録画をディスクにしてあるから貸すこともできるけど、部活で直接渡すことができる人に限ります(「笑いの学校」はディスクにしてない)。

むかし三島由紀夫「サド侯爵夫人」(DVD?)を貸したこともあります。