森敦、次回は「天上の眺め」

 一橋大の授業は金曜なので、終了してから土日を挟むため授業連絡の更新を忘れがちになり、ご迷惑をお掛けしています。
 先週の森敦第1回「月山」のレジュメは、作家の自己言及であるエッセイ「意味の変容」に囚われすぎて、読みの自由を束縛してしまった感じでした。昔の志賀直哉が「創作余談」に囚われて一律ツマラナイ論を繰り返したように、作家の自己言及は使い方に気を付けましょう。いっそ頭から無視してかかればイイと思います。そうしないと作家の思うツボにはまったまま、読みが作家の想定内から逃れられなくなる危険が大きくなります。
 それにしても森敦ファンが3人もいるとはオドロキです!