いきなり石川淳とは、さすがに昭和ゼミ!

秋期最初のゼミが石川淳とはスゴイ。
でもやはり最初の中は理解・読みが行き届かない感じでしたが、珍しくサッコ(等)が頑張ってレポを突っ込んだので面白い議論になってました。
6限の授業が終わって院生が合流したら急にレベルアップ(ダウンも含みつつ)した感じでしたが、石川淳オタクのジェームスやカメヨンのおかげでしょう。
やはり読み方に「お約束」のある作家なので、それが分からないと読みにくいテクストには違いありません。
勿論「お約束」を無効にするような読みが出せれば最高ですが、従来の読みを覆すのはタイヘンな力が必要です。
語り手についてはレポも現れるのが遅いという独自な在り方に気づいていたところはエライですが、それをどう読むか(解釈するか)が問題です。
先行研究が意外に細部を読めてない(無視している)ということに気づかされ、残念な感じと論じる余地があることの双方を持ちました。
ヴェロニック(ヴェロニカ)への言及が読めてない一例ですが、ここでは教えてあげません(参加者にはその他の読みと共に伝えたけど)。
次週は中島敦「虎狩り」ですが、レポのサトマンが失敗したら虎刈りにしてあげませう! (髪バサミは研究室にあります。)