昭和文学ゼミ

オダサク「競馬」

先週のを記してないけど、印象の新しい今日のゼミから記します。 今日24日は珍しくオダサクの作品、それも学部2年生の女子が「競馬」を選んだので驚き。 でも久々にテクストを読んで納得、刺激的で面白い作品だった。 コイちゃんとケイちゃんの慧眼に敬意…

近代文学合同三ゼミ

8日はゼミの後の呑み会の結果ばかりを記して、肝心のゼミの内容には触れずに済みませんでした。 当方のミス情報で、コタロー君(司法試験に合格したばかり)が1時間遅れたのは申し訳ないことでした。 大江の「鳥」でしたが、レポの一人が欠席したものの、…

11日今期最後は、来学期の作家決めと打ち上げ、集まれ!

ゼミ加入予定者も参加して、来期に自分が取り上げてもらいたい作家を頑強に主張すること! 加入予定なら、8月5〜7日の夏合宿にも参加してゼミの雰囲気に馴染んでおくといい、一夜はゼミもやるし。前回は檀一雄「樹々を匍う魚」で難しいテクスト、よく選ん…

来週は檀一雄「樹々を匍う魚」

クレイ爺のオバカのために大忙し! ホントにバカで常人の持つ判断力が狂っている。 お蔭でブログを更新するヒマが無かった。 明日は教師塾のオバカのお蔭で、朝から遥々世田谷の用賀まで出かけなければならない。 大学の教員が現場に行っても邪魔なだけ、と…

内田百輭は難しい

百輭は面白いけど、論じるのは難しい、という定石とおりの発表でした。 ファンのブ少年からしてズッコケてリアリズムとして読もうとする無理を冒し、自縄自縛に陥ってしまいました。 つられたコイちゃんが「仕事」という概念にこだわりすぎ、足元を掬われた…

有島武郎は盛り上がらない?

土日が法事と桐原教科書の編集委員会でつぶれると、疲れが取れないままの1週間がツライ。 昼間の院ゼミが長編「砂の女」だったせいか、3時間半超かかったので疲れがヒドク、買い出しと食事の後チョッと一眠り。 のつもりが3眠りくらいしてしまってゴメン…

来週は有島「お末の死」

武者小路じゃ議論の仕様がない、と思っていたのに随分盛り上がったのでオドロキ。 レジュメが話題を提供できたせいなのだろうが、それにしてもツマラナイてくすとなのによく問題を提起できたもんだ。 テクストに感動しているヒトがいなくてホッとした。 1年…

昭和ゼミはスゴイ!

土日に近代文学会の春季大会に参加して、面白い発表と議論を聴いてきた。 さすがにレベルの高い発表と議論だったが、ミンナ文学と議論が好きだなぁ、という感を強く抱いた。 二日間内容の濃い議論を聴いた後で昭和ゼミの発表と議論を聴いたが、その熱意と意…

文学はエロい、のはショーガナイ。

伊藤整とは珍しい。選んだレポの英断を称えたい。皆の感想通りで、二人ともレジュメが良かった。 また「生物祭」とは1年生(特に女子)にはエロさがショッキングだったかも。 でも文学(研究)をやる以上、エロさに慣れないとオハナシにならないのでショー…

2年生の成長にビックリ!

シショウとコイちゃんという2年生コンビが奇跡的な水準の発表で場を持たせました。 この成長の早さ! イチロー選手は学会その他の疲れでボーッとしてましたが、二人がソツなくウケ応えしていたので安心して聞いてました。 1年生のヤル気マンマンの3人がま…

今日(9日)の出し物

忙しくて出し物の連絡をし忘れていてゴメン! 今日は谷川俊太郎「ネロ」です。 教材研究ゼミがやりそうな作品で期待できませんが、その分早く終わりそうなので、呑みも早く初めて早く切り上げませう! (先週の愚図愚図呑みへの皮肉?)

「ネロ」でも充実した議論が

全然期待せずに、奨学生の推薦書等の書類を書きながら聴いていようかと思ったほどでしたが、レジュメの良さに救われて充実したゼミとなりました。 先般見た金城クンの作・演出の演劇は自己満足に徹した面白みの無いオナニー公演でガッカリしましたが、今日の…

誰でも参加できる学生の自主ゼミです(月曜6時からN406で)

4月は11日から始めてます(スゴイ!)。 自主ゼミですが、世界のイチローも毎回参加しています。 院生・院修了生も毎回5〜6人出席するせいか、ハイレベルの議論が展開されるので、覗きに来た1年生がビックリこいてしまうほどのスゴイゼミです。 6時か…

ジェームス最後の発表

黒井千次の作品集『群棲』から「芝の庭」で、結構ムズカシイ作品ながらジェームス流の料理を皆が堪能したようで何より。 このテクストとジェームスに付き合いえたサナエちゃんも立派でした。 夫婦関係のみならず、家族関係ひいては人間関係がムズカシくなっ…

27日は高見順「馬上侯」で打ち上げ

今日23日はこれから忘年会に行くので、前回の講評を書いているヒマが無い。 27日はヘイカとサカポコ(とエイリン)が来る予定。テクストはイチローの大好きなジュンちゃんのものです。 昨日は恒例の卒論提出者への慰労会をやって(クック、グッチ、キョ…

小林秀雄「女とポンキン」

1年生が成長を見せた記念すべき(?)日でした。 レポのコイちゃんの力技満開の発表をはじめ、他の1年生も活発に発言したのでビックリしました。 小林秀雄の初期小説「女とポンキン」というショーモナイ作品ながら、こんなに濃い議論ができるのはサスガ昭…

小林秀雄をやるなんて、、、

13日は小林の「ポンキンと女」ですが、何で? 小林秀雄はイチロー君の守備範囲ですが(卒論・修論の対象)、小説はどれも読むに堪えない感じなので、、、

吉行も面白い!

忙しくて昨日の昭和ゼミは何をやったのか、すぐには思い浮かばないほどです。土日と2つの学会に参加した疲れもあるからでしょう。週に1度は休め、というキリスト教の教えは真っ当です。 さて吉行淳之介「樹々は緑か」だと思い出しました。レジュメそれぞれ…

メタフィクション  小川洋子  吉行淳之介

小川洋子「失踪者の王国」、レポがそれぞれの異なる読みを出したので問題点がはっきりしました。 洋子は春樹の影響をそのまま取り入れるので、メタフィクションの方法を真似てみました、という感じのテクスト。 「私」が語ったものがそのままテクストとして…

カメヨン  

佐藤クンの発表は前振りの話題を結論にしてしまう過ちで、これは論文になりません。 カメヨンは相変わらず大風呂敷を広げて大空を駆け回る発表で(アインシュタインもビックリ!)、自身のレジュメに引き合いに出されているイカロスのように失墜寸前の内容で…

トラ刈りになった「虎狩り」発表者 &  トラになるまで呑むナ!

比較的最近、山下真史クン(大学の後輩なので)の論を読み、昔読んだ彼の「名人伝」論とは異なり説得力を感じたのを覚えている。だから山下(とその延長上の先行)論を引っくりかえそうとしたサトマンの志は評価できても、結果がマルデダメオ(古いかナ?)…

いきなり石川淳とは、さすがに昭和ゼミ!

秋期最初のゼミが石川淳とはスゴイ。 でもやはり最初の中は理解・読みが行き届かない感じでしたが、珍しくサッコ(等)が頑張ってレポを突っ込んだので面白い議論になってました。 6限の授業が終わって院生が合流したら急にレベルアップ(ダウンも含みつつ…

春期最後のゼミなので終期の作家決め。 お陰で参加する用も無いので、ワインを差し入れてくれたハルチンと飲みながら皆を待っていた。 そのせいか(そのせいだろ!)飲み過ぎて、例によって眠り込んでいて目が覚めたら午前2時半。 今日の収穫は何よりもミヤ…

井伏鱒二はオモシロイでしょ?

レポがなぜ「掛け持ち」を選んだのかと問われてましたが、実は私が吉岡クンに勧めたのです。結果としてのレジュメが示すとおり、自己「演出」という言葉が出てきたように成功でした。論じにくい作品ではありますが、議論はとっても面白くて参考になりました…

川端作品は出来不出来が激しい

掌の小説の「雪」でチョー短いのにレポが二人とも力作で議論沸騰。テクストの何倍も長いレジュメを用意したリューマンですが、<無意識>の捉え方が説得的でない。客人(3年前の卒業生)のヨリちゃんの指摘のとおり、語られない<母>こそが無意識なのであ…

次はハルキです。

急いで緊急な連絡をします。次はハルキですが、レポの二人とも現れないので9日はとりあえず、「踊る小人」にしました。 乗りまくりのアイちゃんがレポなので期待できます。

町田康はゼッタイ面白い

この女子トリオで町田康か、という心配のとおりのレジュメと議論展開でしたが、レジュメが問題提起に満ちていたので私の言う「レポいじめ」で盛り上がりました。ちょうど「日本文学概論」で講義していたところながら、<人間は物語から逃れられない>という…

開高健

1年生の青木クンのデビューです。終了後の皆の感想のとおり、よく頑張りました。「レジュメの体をなしていて良かった。」という感想がハマっていました。最近、近代文学づいているサトマンも<読む>姿勢が全面に出ていて評価できましたが、短いテキストで…

次は開高健「或る声」

今回の「浣腸とマリア」、久しぶりの野坂体験でしたが、、、あまり楽しめないテクストでした。お約束のパターンをなぞるかのような展開の仕方でしたが、何故ホモになっちまうのかは納得できませんでした。但し文体は相変わらずスバラシイ! お勧めした「エロ…

カメヨンは名司会者

発表すると脇道が多すぎたり、議論をするとズレてしまったりと、才媛と見せかけてボロを出しがちなカメヨンですが、司会をさせると全員が認める優れものでした。トシの功ちゅうのかな? ゴメン! それにしても大正期谷崎のツマラナイテクストを、レポ二人が…