次回(最終回)は鮎川信夫の詩

 キム君が田村隆一修論を完成し、提出しました。オツカレ!
それを記念して(?)キム君に最終回の発表を勧めたところ、田村ではなく私がオススメしていた鮎川で発表するそうです。
テクストは「撃船ホテルの朝の歌」で、参加希望者はプリントを6階の資料室か関谷までどうぞ。
詩作品の発表はあまり機会が無いので、レベルの高いキム君の発表を多くのヒトにお勧めします。

 昨日の河野多恵子「幼児狩り」は小川・澤野という学大ペアの発表でしたが、私は前日の立教大におけるナッキー山田君の博論審査が終わってから呑みすぎ、授業に大幅遅刻で面目ないことでした。でも久々参加の石川譲も含めた少数精鋭で議論が進んでいて、目が覚める思いでした。
ナミちゃんは「らしい」堅実な読み、アイちゃんはテクストがツボにハマり、水を得た魚よろしく良い意味でヤッチャイました。最後の視点の転換まで読みに繰り込めていたのには驚きました。補足した通り、「暗夜行路」について中野重治が指摘したのと同じことです。志賀直哉の「幼児狩り」である「児を盗む話」と本作品を並べて論じると、オモシロそうです。