来年度は二人で担当予定

受講者が多すぎて教室に入りきらず、ご迷惑をお掛けしたいますが、来年は校長職から大井田先生(木2)が戻るので二人で担当します。
概論も二人ですから、できるだけ両方を聞いて実力を付けて下さい。
志賀直哉を軸に昭和文学を見直してきましたが、今日は志賀のような<同一化>とは正反対の安吾文学について話しはじめました。
<突き放される>という安吾文学のキイワードは分かりにくいでしょうが、テクストが1点に<収斂していかない>ことがあるのは解ってもらえると思います。  
「夜長姫と耳男」などが典型でしょうが、もちろん安吾の作品の中でも多くはないとは思います。
安吾の後は、のびのびになっている漱石(と志賀直哉)に寄り道してから、横光と葉山を通して昭和文学史の始発に戻ります。