日本文学史Ⅱ(秋期木曜4時限)

4日は「地球図」へ

太宰以外のメタフィクションを紹介したので、「地球図」とできれば「思ひ出」まで講義したい。 それにしてもまだ4作品(?)、研究の基礎を詰め込み過ぎているので進めないという状況、というのなら良いのだけれど。

成績

試験その2を中心に評価しましたが、100点満点で120点近く取った人が2人いました。すごい!(ほかにも100点以上あり)。 とにかく得点できるように高下駄を履かせたので、受験した限りでは落ちたヒトはいませんでした(試験その1も加えて救済)。…

しけん、その2

その1が大方の予想に反して(?)自分の読みを記す問題ではなかったので、その2は読みを書かせるだろうという予想を聞いた。 ご期待に応えて1題は各自の読みを書いてもらった。 自説が出しやすい「藪の中」を敢えて選んだ。 石島さんが1年生とも思えない…

しけん、その1

我ながらとてもオモシロイ試験問題ができたので、楽しんでもらえたと思う。 自信作なので上級生(2年生)に解かしたら、あまりデキが良くなかった。 ワレと思わんヒトは、研究室の廊下に貼ってあるから見に来るとイイ。 来週はもっとオモシロイ問題を作れれ…

試験、その1

試験期間が近づいて来たせいか、見慣れない者どもが現れて苦笑。 今さら授業を聴いて答案が書けるとも思えないのだけれど、いちおうお手並み拝見! というのは例年通り。 出席をとって欲しいという要望に応えて、今まで複数回とったけれど、その時に限って欠…

次回は「浮雲」

次回と言っても明日なのだけれど、当方は忙しすぎるし、受講生のヤル気はイマイチだし・・・最近ヒノ君(仮名)も起きて聴いているから、記しておこうか。 学大に限らず低下するばかりの学生のレベルだけれど、ほんの一部でも意欲的な学生がいるとこちらも「…

いっぱい落ちた!

今年は初めての試みの授業だったせいか、採点結果が悪くて驚いた。 良く書けていれば満点以上付けるので、いつもなら100点以上が続出するのだけど、今年は少ない。 応急措置でハードルを極端に下げ、機械的に成績を記入した。以下の通り。 100〜75点…

テキストを読みなさい!

2月2日日は試験1週間前なので、復習を中心に講義する。 ふだん出てこないヤカラが押しかけて来るのは出席者に対して迷惑だから、早く諦めて来年に備えて欲しい。 意欲もテキストも無いヤカラには解けない問題を出すので、試験時間(90分)を耐えるのは…

試験は別室も使用予定jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj(これは「j」を押しながら居眠りをした証拠)、忙しいのダ!

忙しくて先週の記事を書き忘れてしまったが、安部公房「赤い繭」を読んできてもらって<反(非)リアリズム>文学の系譜を簡単に説明した。 逍遥の「小説神髄」で否定された「南総里見八犬伝」(滝沢馬琴)の非リアリズムの伏流から、「高野聖」などの泉鏡花…

明治文学史概略?

リアリズムとは? という質問に答える形から、明治文学史を中心に講義することになっている。概略は以下のとおり。 10年代の政治小説の後を受けて20年前後の「小説神髄」「浮雲」のリアリズムの達成があったこと。 20年代半ばには北村透谷・藤村等の『…

明治初期の文学史

リアリズムの話を遡って明治20年前後の文学史から話した。 「小説神髄」「小説総論」のイギリス・ロシアのリアリズムから、40年前後の自然主義と写生文のリアリズムの最盛期へというラインを確認してもらった。 補足として、両者の間を埋めた30年前後…

リアリズム

先週、授業後に出た質問に答えるために話し始めたら、1時間半がアッという間に終わってしまった。 中身タップリの内容ながらも、今年の1年生は食いつきが良くてほぼ全員が集中して聴いてる感じがとっても嬉しい。 終わってから写生文と自然主義がらみで質…

「焦点化」を知ろう

安吾を中心とする系列の作家について。(論文執筆中なので具体的な名前は出せない。) その流れで漱石の変遷について。 その流れで焦点化3種について。 次週はプロ文とモダニズム文学について。 「セメント樽の中の手紙」は必読。 テキストは必携。 持って…

来年度は二人で担当予定

受講者が多すぎて教室に入りきらず、ご迷惑をお掛けしたいますが、来年は校長職から大井田先生(木2)が戻るので二人で担当します。 概論も二人ですから、できるだけ両方を聞いて実力を付けて下さい。 志賀直哉を軸に昭和文学を見直してきましたが、今日は…

来年は3時限に移ります

登録者が増えてタイヘンそうですが、幸いに意欲の無いヒトが脱落し始めたようで、大方が座れるようになりました。 話しに付いてこれずに居眠りの症状が出始めたヒトがいたけど、内容が難しすぎるかな? でも、いつも言っているとおり理解しようとすれば分か…

授業が進まない! 板書ミス!

シリーズの続きで「志賀直哉と太宰治」における<自己同一化>というテーマ。 大事な問題と思ったこともあり、時間をかけ過ぎたきらいあり。 でも急いで中途半端になるよりはいいだろう。 三人称の図で、語り手と主人公の同一化の方向は両方向ではなく、語り…