安倍晋三の集団的自衛権が導いた「イスラム国」の殺人  山室信一

ヨルダン人パイロットは早期に殺されていたというのは、自称「イスラム国」の言い分が動揺していたことから推察できたことだ。
(殺されたという不明確な情報が入っていたので、パイロットの生存確認を条件としていたヨルダン人のために、皆ハッキリ言わなかったのだと思うが。)
想像と違っていたのは、一部の跳ね返りが(彼らも統率は取れてないだろうから)勝手に殺してしまったので、死刑囚との交換ができなくなって困り、第一に後藤さんを交換候補として指名したものだと思っていたら、指導者公認の下で(?)けっこう盛大に最大の侮辱的な殺し方(焼殺)をしていたことだった。
彼ら殺人集団の手口を「巧妙」だと評価する向きもあるけれど、要求の一貫性の無さを見るかぎり巧妙どころか拙劣としか言いようがない。
弱者のために活動していた無防備な後藤さんを捕えて殺すまでに至る卑劣さは、集団の中にも反対者がいたことだろう。
安倍晋三を捕えて同じことをやるならスジが通っているが、無実の後藤さんを捕まえて安倍を批判しても全く説得力が無い。
枯れがちな活動資金が欲しさに身代金を請求したものの、無理だと判断するや昔の仲間の意見で死刑囚との交換にしたものの、結果的にはその死刑囚を敵討ちのように死刑執行されてしまったのだから、ヨルダン国ともども双方が空手のまま憎悪を強めただけに終わってしまった。

とはいえ、安倍晋三の軽率なパフォーマンスが許されていいはずもない。
国会でも共産党民主党が追及していたが、安倍がシラバックレても徹底してやりこめてもらいたいものだ。
前に首相だった時に病気のため途中で政権を投げ出したコンプレックスから、功を急いでむやみにハシャギすぎるので国民のみならず自民党にとっても迷惑で不快なだけだ。
朝日新聞の夕刊に「人生の贈りもの」というシリーズがあって、昔から愛読している。
シリーズ名はムサくてダサいけれど、時々とてもイイ言葉が聴けるので皆さんにも紹介したいと思っている。
今回は山室信一という京大教授が連載しているのだけれど、1月29日の安倍・自民党批判には説得力を感じた。
その大意
第一次世界大戦集団的自衛権、つまり軍事同盟の衝突だったために、一国が単独では停戦できずに長引いてしまった。
当時の支配的な考え方は「アームド・ピース」(武装的平和)で、日米同盟強化による抑止論という安倍の言い分に通じる。》
さすがに9年間かけて共著『現代の起点 第一次世界大戦(全4巻)』をまとめ上げた人(たち)の言葉は重い。
漢字も読めない・理解力も無い麻生太郎と自分は違うと安倍が自覚できるなら、(イエスマンで固めたブレーンではなく)良識ある人たちの洞察に素直に耳を傾けないと、今後も国民に犠牲者の血を見せつけることになるだろう。

@ メディアでも「イスラム国」の呼び方に苦労しているが、今日もテレビで本来の国ではないからカッコつきで「イスラム国」という呼称を使う、と断っていて我が意を得た。
 この間ずっとカッコ付きで記してきたが、今日は自称「イスラム国」と記してみたけれど、どうかな?
 そう言えば、学大のセクハラを追及していた時に、からかうためにカッコ付きの呼称を使っていたら、当時の無能な村松学長の「顧問弁護士」だった久保田某(某は軽蔑の印)がカッコを付けるのは強調以外には無いと言い張っていたのを思い出す。
 その場にいた各学系長その他の面々が一言も発せず、結果的に「顧問弁護士」の言い分を認めたらしいのだから、役職に就いていた学大教員のイカガワシさが一目瞭然というところ。
 後で分かったのは、この久保田某はキャバレーで破廉恥な言動をしたのを三文週刊誌にスっパ抜かれ、「行列のできる〜」とかいう番組を降ろされたというのだから笑えたものだ。
 犯罪者もセックスがらみなら、「弁護士」も弁護士がらみで、セクハラを追及したボクを減給処分(半日)に追いやったというのだから、当時の学大は最低だった。
 学長が能力もある信頼できるデグチャン(出口利定さん)に代わったのだから、今の学大は大丈夫だと学生・父兄の皆さんには強調しておかねばなるまい。
 (それにしてもデグチャンはエロ弁護士をそのまま使っているのかな? キチンとした弁護士(カッコ付きでない人)なら紹介できるヨ。)