シベリウス

先般の釣り部の帰りの車中、ラジオにクラシック音楽が流れてたのをタミさんから曲名を尋ねられてすぐにシベリウス交響曲だと応え、少し聴いて第2番だと分かった。
昨日のクラシック音楽館(今はN響アワーと言わないンだネ)でハンヌ・リントゥ指揮ファンランド放送交響楽団によるシベリウス特集があり、この2番を演奏したのを録った。
大好きな作曲家の一人でこの2番は昔パッパーノという初耳の指揮者がベルリン・フィルを振ったのを聴いて衝撃を受けたことがある。
パッパーノはその後アルゲリッチのお気に入りになって別府(アルゲリッチ主催の音楽祭)の常連になったが当然だろ。
ただしこの2番の演奏は念の為と思ってビデオからDVDにダビングしたら、そのDVDが聴けなくなってしまったのは最大の後悔! ソニーはアテにならない!
ハンヌの演奏はそれを補っているかどうかは聴き比べることができなくなったので分からないが、歯切れのイイ演奏でありながらも金管が想定以内に抑えられていた感じも良かった。
ここで取り上げたのは演奏よりもハンヌの解説が面白かったので紹介しておきたい。
スケルツォ(第3楽章)とフィナーレ(第4楽章)が途切れることなくつながっている点で、この曲は「運命」そっくりだと言われて聴いていたらなるほどつながっていた。
(7番は短いけど全楽章がつながっているけどネ。)
ハンヌはシベリウスがベートーベンを意識したに違いないと言っていたが、確かにそうだろう。
コンチェルトは諏訪内晶子だったが、つい先日にもメンデルスゾーンを弾いた番組があったばかりで混乱したけれど、どちらもフィナーレが初めて聴くほどインパクトを感じたほどの名演奏だと思った。
シベリウスのV協はことの外好きな曲なので庄司沙矢香を始め5通りくらい録音・録画してあるけれど、諏訪内のも残しておきたい演奏だがワンや竹澤など女性が多いのは曲のイメージに合ってるからだろ。
アンコールは2曲、1曲目は初めて聴くものでフルート奏者が日本人らしいので彼が目立つための選曲だろう。
静かな曲なのでこれでは終われないと期待していたら、ハンヌが「レミンカイネン・リターンズ」と言ったので「レミンカイネンの帰郷」だと分かった。
なるほどこれなら盛り上がって終れると思ったとおりで、1曲目の「フィンランディア」と呼応するように熱かった!
シベリウスチャイコフスキーと違って繰り返し聴けるのがイイ。
シューベルトショスタコービチのシンフォニーも大好きだけど(皆「シ」で始まる名だナ)。