大橋巨泉サイコー  小池ゆりこサイテー  「週間文春」最悪

呑み過ぎてケガをしないように等、ジジイになりつつある我が身との付き合い方を学習しつつあるけれど、時事問題にいちいち付き合う気はない。
でも巨泉の死を取り上げるニュース全てが見落としている彼の優れた面については、強調しておいてやりたい。
「野球は巨人、司会は巨泉」というのが自己アピールのコピーだったけど、何も司会だけが彼の特技ではない。
読売巨人軍の最大の悪人・ナベツネ渡辺恒雄)が江川問題・桑田問題などでやりたい放題をやっていた時には、さすがに巨泉も巨人ファンを辞めて「野球は巨人」と言わなくなったのは、人間の真っ当さを表していたものだ。
巨泉が俳号だったことは前にも記したと思うけれど、その俳句的センスを生かしたコピーが彼の最高の業績だと思う。
まだ白黒画面のテレビの時代、パイロット万年筆のコマーシャルのコピーが素晴らしかった。
《みじかびのきゃぷりきとればすぎちょびれ〜〜はっぱふみふみ》(〜〜の部分は忘れたので、覚えている人は教えてもらいたい)というので意味不明だろうけれど、そのハイセンス(俳句的センスの意も含めたつもり)の言葉遊びはその場で思い浮かんだナンセンス言葉だという。
予めライターが用意したコピーがつまらなかったので、巨泉が即席で短歌リズムに乗せて万年筆のキャップを取るところからの動きを詠んだものなのだ。
糸井重里の代表的コピーが何なのかは知らないけれど、おそらく巨泉のこの《作品》を超えるものは無いように思う。
学大在職中にプロジェクト学習として「コマーシャルの言葉」をめぐる講義・演習を数年担当したけれど、巨泉のこの作品は一番歴史に残る言葉だと評価している。
たけしに言わせれば「何の芸もねエくせに威張りやがって」ということになってしまうが、言葉についてはたけしも足元にも及ばないセンスの持ち主だった点は記憶しておいてやって欲しいものだ。

ついでながら小池ゆりこの政治屋的悪人ぶりが嫌でも耳目に入ってくるので、不快感を強調しておきたい。
やることが女性の特性を欠落した、小泉純一郎小沢一郎等の男性政治屋のマネをしただけの「男」政治屋である、あるいはそれ以下の下劣なニンゲンだと示したのは他の候補批判の言葉だった。
多摩地区だったかの演説で、鳥越氏を「病み上がり」と決めつけて知事には不適当だと非難したのをテレビ映像に撮られて(テロップ付き)いながらも、テレビ討論の場で鳥越氏から追及されたら政治屋らしく自分は言ってないとトボケて見せていた。
さらに追及されると司会者に「これが選挙なんですヨ」と話題をそらそうとする手口は、まるで「男」政治屋と変わりない。
鳥越氏が反論していたように、ガン経験者や重病経験者は社会復帰できないものと決めつけるような言い方は決して許されるものではない。
(なにもボク自身がガン経験者であり、このところ老人化が加速しているせいで力が入っているわけじゃないヨ。)
小池ゆり子の、存在の内外から不潔感がにじみ出る感じは昔からのものでまるで信用できないけれど、舛添に投票した人達からは支持されるのだろうナ、ダマされやすいから。

鳥越氏が知事になることを阻止しようとしているのは、小池ゆり子だけに止まらずにゴロツキ週刊誌まで堂々と選挙妨害記事を出したそうで呆れるばかり。
主に下ネタで売っているように見える「文春」が、タレントの下ネタが切れたからというのではなく、保守反動の文芸春秋社の総意の下で鳥越氏の清潔なイメージに破壊攻撃をしかけたというのが実状だろう。
鳥越氏はすぐに反論するとともに名誉棄損で(?)訴えたそうだけれど、司法の判断はすぐに出るものではないので、明らかに選挙のただ中の効果的時期をねらって発売したものだろう。
週刊誌記者は最低のニンゲンばかりだとは以前にも記したけれど、公正な選挙までも妨害してくるとは情けない奴らであり最悪の雑誌だと呆れるばかり。
鳥越氏を積極的に推していたわけではないけれど(宇都宮さんの気持と試案を受け継いで一期で辞め、宇都宮さんに引き継げばいいとは思っていた)、小池や「文春」の下劣な攻撃を知って俄然支持したくなってきた次第。
逆効果ということかな。