広島・黒田  日ハム・栗山監督  日本シリーズ

朝日新聞のスポーツ欄記事なのだが(10月22日)、黒田引退について栗山監督が「うちの選手が対戦できるチャンスを、神様が与えてくれた」とコメントしたそうだ。
栗山さんらしい素直な発言でイイ言葉だと思った。
黒田関係の「言葉」としては、テレビ番組で紹介されたメジャーに行く時だったかに、スタンドに大きく掲げられた言葉が見事で印象に残った(正確に知っている人がいたら教えて頂戴)。
「君(黒田)が涙を飲んで行くと言うなら、僕らはその涙になろう!」とかいう文句だったと記憶しているのだけれど、上手い表現だと感心したナ。
この手の心に響く言葉では、全共闘安田講堂に残して有名になった「連帯を求めて孤立を恐れず(以下略)」というものがすぐに思い付く。
「孤立を恐れず」闘う姿勢を貫いてきたけれど、闘っていると支持・共闘してくれる人々が現れるもので、東京学芸大学でも1度ならずその通りとなって嬉しかったナ。

さて日本シリーズだけれど、今日も「勝負あった」と感じた広島の2点目以後は見るのを止めて「クラシック音楽館」の録画準備に切り換えたので、最終的な得点は知らない(小澤征爾指揮ウィーンフィルの「未完成」があまり感心できなかったのは、日ハムが敗戦濃厚だったから?)。
昨日も8回だったかで、捕手・大野にバントをさせずに代打・矢野に打たせてダブルプレーでチャンスを潰した時に「勝負あった」と思った。
栗山監督の采配がヘンだし、選手もいつも通りのプレーができてないよネ。
そもそも第1戦の重盗で先取点を取られた時、捕手の大野が誰も準備してない2塁に投球して得点されたのがそもそもオカシイ。
大谷がカットして3塁ランナーを刺すはずのところを、姿勢を低くして大野の投球を避けてしまったとすれば大谷のミスだけど。
翌日の新聞で大野がチームの作戦上言えないと洩らしていたそうだけれど、重盗は日ハムの得意の戦法でもあるのにそれを相手にやられて負けにつながってしまった。
野球に限らず自分の得意なことを相手にやられると負けるというようなことは、生きている上でありがちだけどネ。
とにかく日ハムがふだん通りの野球ができていない(特に打線)のに対し、広島は緒方監督の采配のキレを始めとして選手が伸び伸びとプレーしているから負けるわけがない。
それを支えているのは球場をチームカラーの真っ赤に染めているファンの力かな。
野球はサッカーほどアウェーの引け目は無いと思っていたけれど、今シーズンの広島は別世界だネ。
あの勢いで北海道に乗りこまれると日ハムも押され気味になるかも。
そこで黒田の第3戦先発なのだから日ハムファンとしては心配になるものの、ジョンソンとは異なり黒田に0点に抑えられる可能性は少ないから負けないとは信じている。
個人的には黒田に有終の美を飾ってもらいたいものの、それだと広島の3連勝になってしまい、その後に日ハムが4連勝するのはあり得ないから第3戦は勝たなければ話にならない。
阪神日本シリーズに出た時には甲子園でしか勝てずに3勝止まりだったけど、北海道で日ハムが負けたら阪神以下のダメチームに成り下がってしまう。
ジョンソンが再登場したらまた負けそうだから、3連勝してから広島へ乗り込んであとの1勝を広島で取らなければ日本一にはなれない。
日ハムが4勝2敗で日本一になるものを計算していたけれど、黒田の助言で勝てるようになった野村が予想外にイイので広島が日本一になる可能性も考慮に入れなければならなくなっている。
「考慮」じゃなくて「覚悟」かな?
相手が広島だと負けてもイイやと思ってしまう自分がそもそもオカシイかも。
熱狂的なカープファンのカワカムリ君に喜んでもらいたいしナ・・・いえいえそれはなりませぬ!