クラーナハ展

美術の秋という感じで種々魅力的な展覧会にそそられている。
まだ迷っているのは国立西洋美術館で始まったクラーナハ(昔はクラナッハと呼んでいたと思う)展で、世界の美術館から集めまくった空前絶後の昨品が「500年後の誘惑」をしているそうな。
まだNHKの「日曜美術館」など有数の番組では取り上げられていないけれど、今日はBS−TBSの「ウィーン美術紀行」という番組でクラーナハが取り上げられた。
阿川佐和子がウィーン美術史美術館を、奥田映二が国立西洋美術館を訪れた番組だけれど、後半は容量不足で録画できていなかった。
録画した部分もまだザックリとしか見ていないけど、この2人からクラーナハ展に行きたくなるような言葉を聞ければいいのだけれど。
クラーナはといえば中学生の頃に図書室の画集で知っていて(1番観たのはユトリロとモディリアニが1冊になっていた巻)、「裸の女が薄い透明なビニールのようなモノに覆われていてスゲエぞ」と悪ガキどもに自慢(?)していたものだ。
その後はほとんど忘れていたけれど、放送大学だったかで(「歴史と人間」シリーズ?)クラーナハとルターとが親密な関係だったと知って驚いたことがあった程度。
番組でユーディットの絵その他がウィーン美術史美術館にあると知ったけれど、数年前に訪れた際に観た記憶が薄らいでいるので己が老化を悲しんだものだ。
ブリューゲルの代表作やフェルメール作品が1つあってジックリ観ることができたのはハッキリ覚えているけれど、クラーナハの記憶がほとんど失われている。
たぶん絵画として興味が無いからだろうし、中学生時代ほど裸体画にそそられないからだろうけれど、他の美術館で大好きなエゴン・シーレ(やクリムト)を観たインパクトにクラーナハの印象が薄められたためではないか。
ウィーンといえば音楽が前景化してしまうけれど、美術もとても充実しているので無理を押し切って訪れて良かった(ので先のある皆さんにおススメ)。
どなたか国立西洋美術科に行く人がいたら、感想を寄せてくれると観に行くか否かの参考になるのでお願いしたい。