【状況への失言】香港市民の危機感は当然  デモ隊に感情的反発するのは無意味、学習せよ  催榴弾の水平撃ちによる失明

11日の「サンデー・ジャポン」で従軍慰安婦像の展示(天皇の肖像を燃やす写真も展示されていたそうで、それに対する反発意見も出た)に対する反対意見が、もっとも低能な西川史子を始めとして発言者のほぼ全員から出された無知ぶりは、先日記したとおり。あの種の感情的反発なら誰でも言える低次元のものなので、ダウンタウン・松本がMCを務めるフジテレビの「ワイドナショー」に任せておけば済むことだ。デーブ・スペクターやテリー・伊藤がいながらも、「床屋政談」並みの表面的な反発を示していたのは情けない限り。この2人は西川史子等とは一線を画す「インテリ」だと思っていたので。

最新の新聞情報によれば、トリエンナーレの愛知県の担当部署には600通以上の脅迫が寄せられたそうだけれど(ネトウヨがこの種の量を誇るものの、実質では少数の狂信的右翼が各人でたくさんの情報を流すので、数そのものは実体とは隔たっているとのこと)、脅迫状を支えているのはテレビで流される無能なタレント達の、表層的・感情的反応でもあることを見過ごしてはなるまい。さながら芸能リポーターが著名人のスキャンダルを掘り出し、大衆を著名人たたきに扇動するのと同断だ。

この種の無能タレントや低能ネトウヨに動かされるようでは、政権維持のために日本たたきをするために従軍慰安婦などを利用する、ムン大統領や韓国のネトウヨに動かされる、韓国の大衆と同レベルの存在になってしまうと知るべし。従軍慰安婦像(少女像)が展示される不愉快さを感じるなら、それとと共に朝鮮人女性を従軍慰安婦に駆り出した当時の日本人の恥を想起しなくてはならないのは当然。「白人至上主義」による東洋人蔑視から(そしてソ連共産主義への対抗意識から)、人類として使ってはならない原子爆弾ヒロシマナガサキに投下しながらも、その事実から目をそむけるために、アメリカ国内での被爆写真(記録)を展示させなかったアメリカ人と同じ、低レベルの国民と成り果ててしまうのだ。

 

香港問題を記すつもりが、愛知トリエンナーレ問題をくり返してしまった。「サンデー・ジャポン」で慰安婦像について語りながらも、香港のデモに対しても感情的反発を付したバカタレ(ント)がいたので、サンジャポから書き始めたために前振りが長くなってしまった。発言者が幻冬舎の箕輪某だったか特定できないのだけれど(同レベルの無学な連中ばかりだったし)、これも香港の人たちの危機感がまるで解っていないための反発でしかない。大方はおそらく憲法改悪を指向する安倍政権に対する危機意識から、国会を取り巻いたデモの際も感情的に反発した連中と同じメンバーなのだろう。

ロシアではプーチンを批判するといとも簡単に暗殺されるのは周知のことだろうが、中国では習近平に従わないと警察権力に連行されて行方不明になることも知っておかねば、香港を語る権利は無いと知るべきである。実数は不明ながらも、少なくとも2~300人の人権弁護士が家族にも知らされないまま監獄(?)に監禁されているという。

 香港では「怪しい」と思われると中国政府に渡されるという法律が、数年先取して実行されるという権力側の動きに危機感を抱き、デモ隊が孤立すると権力が弾圧しやすいので、多くの一般民衆に紛れやすい空港に集まり、海外へのアピールもしやすいという効果もあって反対運動としては成功と言えるだろう。サンジャポの低能な発言者とは異なり、香港の日本人観光者がデモそのものには反発していなかったのは嬉しい限りだった(あくまでもボクが見たテレビ・ニュースに限っての話だけど)。

問題が拡大したのは、香港の警察がデモ隊に向けて催榴弾の水平撃ちをして、1人を失明させたためだ。催榴弾迫撃砲のように空に向けて撃ち、放物線を描いて相手のいる場所に落とすようにできているのに、昔の日本の機動隊(の一部)のように水平撃ちしたために強い衝撃で顔面(眼)に当ってしまったのだ。サンジャポのバカタレのように、感情に駆られた低能警察官が直接デモ隊(の顔面)を狙って撃ってしまったために、1人の眼を失明させてデモ隊を感情的に盛り上げてしまったのは、権力側も困っていることだろう。

(長くなって疲れた。言うべきことは記したので、このへんで。)