ロシアの戦車などに描かれている「Z」マークを体操選手が胸に付けていたら処分されたというのは笑えたけど（いかにも頭が悪そうな青年だったし）、幼い子供十数人が「Z」マークに並んでいる光景はゾッとしたネ。何にも知らない無垢な幼児を戦争に駆り立てる道具に使うとは、プーチンとその手下たちの下劣さにハラが立つ！ すぐに想起されたのは安倍晋三と森友学園が蜜月関係にあった時に、森友幼稚園の幼い子供たちに「安倍首相ありがとう！」みたいな曲を歌わせていた光景だネ。安倍・森友両夫婦のゲスぶりはプーチン政権下のゲスたちとの共通点は、人間を己のために利用することしか考えない人非人（「にんぴにん」と読むのだけど、芳賀徹は「じんぴじん」と読んでいた）であることだネ。
自民党総裁選の時に、ボクの孫である「Rは岸田を支持してない」と息子が言っていたので、息子の政治的立場がどうであれ「幼い子供に親の考えを吹き込むのは良くないネ」と伝えたヨ。ボクは息子が幼い時にいっさい政治的なことを言った記憶が無いし、皆さんも気をつけておくれ。押さなくても１つの人格だからネ。
朝日新聞のコラム「多事奏論」（近藤康太郎 ３・２６）によると、世界のトップ３に入るニューヨークのメトロポリタン歌劇場が、今世紀最高かもしれないソプラノ歌手であるネトレプコの出演をキャンセルしたという。１０日ほど前だったかのブログで、ロシアの指揮者・ゲルギエフがいくつかのヨーロッパのオケから解雇されたという情報を記した時、ゲルギエフが育てたネトレプコの名も出しておいた歌手だネ。ゲルギエフはロシアのオケを経営していくためにプーチンを批判できないのかもしれないものの（ホンキで支持している可能性もあるけど）、ネトレプコの場合は「反プーチン」を表明しないというのが降板させられた理由とのこと。
彼女は声明を出しているそうで、自分はこの戦争に反対であること。自分はロシア人で祖国を愛しているけれど、ウクライナにも友人がいるので彼らの悲しみと被害に己の胸もつぶれている。でも、
「アートティストに政治的な意見を表明するよう強制するのは、正しいことではありません」とも付している。
メト（ロポリタン歌劇場）はさまざまな国の一流歌手が集まる所だから、ネトレプコもそうした歌手とも「友人」として付き合っているに違いない。近藤記者も言うとおりネトレプコの声明は「反対しようのない命題」だから、メトのやり方は批判されて当然だと思う。しかしスポーツでも、ロシアの選手と闘う気にはなれないというのでパラリンピック欠場を言い出したチームの主張が認められ、ロシア選手団の方が帰国を命じられたとように、一概に政治とスポーツ・芸術は切り離せないところが難しい。メトの歌手たちがネトレプコと共演しても、プーチンの殺人ぶりと都市破壊ぶりが念頭から離れないだろうから、フツーにオペラの役を歌いこなせないだろうネ。
ネトレプコ（やゲルギエフ）がふだんから平和のための活動をしているか、あるいはプーチンのウクライナ侵略に抗してウクライナ援助の活動をしていたらクビにならずに済んだところだろうけどネ。２人のロシア人音楽家が、平時からの生き方が問われたということなンだろうけど、ネトレプコの主張も建て前としては正しいということは忘れてはなるまいネ。
