2日間の阪神・巨人戦をジックリ見たヨ。緊張した2試合で(内容ではなく)気持が充実した時間を体験したヨ。内容の点ではミスが目立ったので充実感を殺(そ)いだためだけど、1試合目ではライトの浅野がトンネルをして試合を決める得点を与えてしまったのであり、2試合目では1回の浅野のバント失敗(2塁走者の丸が3塁死の上、浅野自身が暴走して2塁死)が試合の流れを巨人が逃したため、均衡した試合運びとなってしまった。巨人ファンとしては「浅野、許せない!」という感じになるだろうけど、その浅野が打撃だけでなく2試合目では得点されそうな時にライトの大フライをキャッチして、試合の流れを呼び戻したのだから(プラマイ・ゼロで)功労者の1人と言えるネ。阿部監督が期待しているとおり、とても2年目の選手とは思えない大物の予感にあふれているネ。
2試合目の殊勲者は直接には打点をあげた坂本だろうけど、ヒットを打つ直前に得意の内角球を空振りした後に外角高めの絶好球を投げた(何故?)高橋投手のミスだろう。吉川に痛打され直前には岡本に鋭い左翼線ヒットを打たれて疲れを見せているのに、交代させなかった岡田監督の責任だろネ。相手の阿部監督が早めに投手交代させて成功したのに(ケラーは危なかったけど)、復帰したばかりで披露が出やすいので長い回は避けてきた高橋に続投させたのは監督のミスだネ。
それにしても1試合目に3度もチャンスに打てなかったため(阿部監督はベンチで露骨にタメ息を吐いていたものの)、2試合目には先発から外した坂本を絶好のチャンスに代打として出した阿部監督、怖るべし! 中日の立浪監督のジコチュウで感情先行とは異なり、非情一辺倒ではない采配ぶりは監督1年目とは思えないネ。そもそも1試合目に菅野に投げさせるため、10日ほど前の試合では5回で交代させて阪神戦に備えさせた緻密な作戦が、2試合目に勝った主因だと思うネ。結果は0対1で負けたものの、監督の作戦に応えて8回を投げ切った菅野の気迫こそが、巨人の優勝を強力に誘導していたと感じるネ。
優勝を逃した阪神がCS(クライマックス・シリーズ)で闘う気力があるか期待しにくいけど、落ちる一方の広島に代ってむしろ横浜の勢いの方が盛り上げてくれそうだネ。
広島はまさかの転落ぶりだけど、大瀬良・床田・森下・九里という安定した先発投手陣が軒並み崩れたのみならず、抑えの栗林までが対巨人3連戦の第2試合で大逆転されてチームを奈落の底に落とした時は信じられなかったネ。広島の試合はほとんどテレビ中継されないのでスポーツ・ニュースでしか見ることができないので詳細は分からないけど、優勝まで可能性のあった広島が急降下したのは何故だろう。常にチームを明るく導いていた新井監督の落胆ぶりを想像すると苦しくなるヨ。