次回から森敦

太宰ゼミの最後、「女の決闘」はメタフィクションなので、一橋大出身のサイコーの作家・ボッキマン太郎がきっと参加すると確信していたが、案の定現れた。このところ彼の出席率は近年になく高いが、「小説家小説」とも呼ばれるメタフィクション作品の議論に参加しない手はない。
それにしては彼からあまり大したことが聞けなかったのはザンネン、しいて発言を求めたら相変わらずの下ネタだったので進歩の無さは他人事(ひとごと)ではないと痛感!
レポは柴田さんとキム君。柴田さんは正攻法で善戦したが、キム君は机上の空論気味。
ディスクールという言葉を振り回すというより、振り回されている感じで言いたいことが伝わってこない。
従来の言い方である「語り」と言い換えれば、新しいことを意味してるわけではないことは明らか。
読めない人ではない、むしろ留学生にしては優秀なキム君だけに、テクストに正面から立ち向かう姿勢が欲しかった。
24日からは森敦「意味の変容」で、まずは「死者の眼」で来週は「宇宙の樹」、再来週は「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」を読みます。
柄谷がなぜこの書を評価したのかも考えてみよう。