やっぱりハルオは面白くない、次はかの子だ!

佐藤春夫の最後は「指紋」。レポの内海クンの意欲は伝わってきましたが、説得力がイマイチで議論は却って盛り上がりました。
懐かしい名前である生方智子さん(院生の頃から「流通」していた名で、近著を研究室に具えたばかり)の論文を踏まえつつも、そこから自説を差異化しようとする身振りは伝わってくるのですが、結果的にはそれが作家の自己言及と大差ない感じになっているのがイマイチの印象でした。
でも内海クンのハルキからハルオへの「転向」は、高く評価しつつ期待しています。
内海クンに付き合ったもう一人のレポ・ユウちゃんは苦戦しつつも健闘した、と言っておきましょう。
自分のやりたいことがハッキリしていれば、他人(ヒト)につき合うことも少なくできるのですが。
来週からはタナチンが梶井から転向したかの子で、まずは「食魔」です。
全集を備えてやろうと思ったら、大井田研究室にあるそうなので止めました。