キスは最高の愛情表現?!

表題は「ブ少年」の「今日の言葉」です。
毎回記憶に残るような言葉を発するのが「愛の伝道者」ブ少年だ、とタテバヤシが言いました(オメエが言うな!)。
珍しく森見登美彦という現代作家を取り上げ、「藪の中」というテキストを読む機会を与えてもらいましたが、正直テクストがヤワ過ぎてこれで議論ができるのか不安でした。
一般に同時代作家を論じるのは「時の篩(ふるい)」にかけられてないので危険であり、十分な議論が保証されないことが往々にしてあると言われています。
今回はその典型のようで、昭和ゼミ特有の鋭いツッコミに対し、レポが暫く応えるのに苦労して沈黙した時間が繰り返されたのはザンネンでした(また眠くなった)。
テクストがシッカリしていれば反論するのにも拠り所を提供してくれるのですが、思い付きで書かれたようなテクストではそれもかなわずお手上げといった様子。
司会もレポに気を遣い過ぎて余計な時間を弄してしまった感あり、終わったのが10時近くで研究棟から閉め出されてしまいました!
それにしても9時半に建物の出入り口を閉ざすというのは早過ぎで、現役の教員のために夜間の授業をやれと迫りながら閉め出す執行部には猛省を促したい。
そもそも研究棟に施錠すると言いだしたのは前学系長の上野和彦と言うオバカだったのは、ブログで十全に批判したとおり。
研究者としても教育者としても2〜3流の上、権力志向だけは健常人の10倍はあるというシロモノが、定年後に2年も学内にツラをさらすのは不愉快で迷惑千万なのに、ズウズウしくも白昼堂々と闊歩している様を先週見かけてしまい、反吐が出そうだった。
昭和ゼミの会場であるN406を二分している歴史学院生研究室が、2週にわたってゼミの最中にウルサカッたのも不愉快!
指導教員は上野某と違って話のできるヒトなので、先週早速「事務との約束の期限がとっくに過ぎたのだから、一刻も早く明け渡す」ように申し入れをしたのだが、まだ何の反応が無い。
国語教室ではゼミ室として使っていたものを、早々と全学のゼミ室として明け渡したのに、講義棟の中に院生研究室を作るというのがそもそもの心得違い。
授業の邪魔以外にプラス面は考えられない。
もちろん院生が研究室を要求するのは正当なことながら(国語ではそれさえ与える余裕が無い)、場所をわきまえる判断力が欲しい。


さて閉め出された怒り(守衛さんは支持とおり閉めているだけ)のために脱線したので、今日のゼミの感想。
ツッコミが激しかったけど、3人ともこの程度のレジュメなら他のゼミ・授業演習ならこれほどたたかれずに済んだと思われるレベルで、それぞれ特色が出ていたと思う。
テキストに対する不満がレポに対して向けられてしまった感じもあり、カワイソーだった。
ブ少年がまた表題のようなことを漏らすから、1年生のツワモノ達からも冷笑・非難を浴びるハメになる。
イイダ姫ともども、それなりの読みは提示できていたと思うけど、二人揃って最後の決め台詞で失敗した感じ。
2年生の期待の新人・アイ〜ンが初発表だったそうで、こんなテキストでは同情するばかり。
でも本人も言うように、鍛えられた手ごたえと得たようで何より。
もう一人の期待の新人にも早く発表機会を与えてやって鍛えて欲しい。
「藪の中」には井伏鱒二「炭鉱地帯病院」(昭和4年)という傑作パロディが既にある。
これに比べるまでもなく、森見の作品は無くもがなの駄作(ファンらしいユーコちゃんも否定的)、学芸会の発表を見せられる思い。
ブ少年の失敗は、龍之介や鱒二の作品がレイプを核にしているのに、キスが最高だ! などとホザイたところに発している。
「キスすると子供ができちゃうと思い込んでいるんじゃない?」と心配する声も聞かれた。