石田徹也  井浦新  千住明  おぎやはぎ  山田五郎

あす23日夜8時からBS日テレの番組「ぶらぶら美術・博物館」で石田徹也を取り上げるそうで嬉しい。
前にも紹介した番組だが、石田徹也はぜひ見てもらいたい画家だ。
5年以上前になるか、テレビで知って衝撃を受けて観に行こうと思いながら果たせず、わざわざ次の会場だった静岡まで出かけたくらい。
今見れば絵としてはそれ程のものとも思えないものの、閉塞した青春の内面世界が明快に表現されていたショックは消えない。
本人は踏切事故で30歳を越した頃に早逝したが(たぶん自殺したものと察しているが)、それ故か煮詰まった心情が見事に形象化された作品群は強く訴えてくるはずだ。
この番組は専門家の山田五郎が案内しているので信頼でき、2代目アシスタント(?)の女の子(高橋真利?)も番組に出ているうちに美術にハマったほど取り上げるものにセンスを感じるが、おぎやはぎの小木だけは(当初に比べて自重するようになったのか薄まったとはいえ)嫌悪を誘われて不愉快だ。
小木が出てなければ文句無しの番組ながら、カメラ好きの矢作は小木ほどバカをさらさないけれど、同じカメラ好きの井浦新の美術に対する熱意と比べると0点に近い(小木はもちろんマイナスで80点かな)。
井浦という人はNHK平清盛に出ていたというものの知らない役者だったけど、突然(といっても1年以上前かな)「日曜美術館」に現れて熱情溢れる司会役を務めている。
その前がオバカな千住明という(自称)作曲家だったので、いっそう井浦の情熱が露わに伝わってきて好感を持てる。
千住はすごくオリジナルな絵を描く(とはいえワンパターンかも)兄の博やヴァイオリニストの妹・真理子に挟まれたただのボンボンで、兄妹のお蔭で世に出ている程度の鈍物にすぎず、ミスキャストも甚だしかった。
その前の司会はカンサンジュ(姜尚中)だったけど、鳴かず飛ばずだったかな。
美術に関して無知なのは千住と同じだけれど、明とは違って無恥ではなかった分だけ救われた。
千住明は食べ歩き番組に出ていたようだけど、せいぜいそのくらいの使い道しか考えられない(作曲家ってホントかね?)
ともあれ山田五郎さんのコメントを含め、明日が楽しみ。
皆さんもどうぞご覧あれ!