ショーンK  井上公造(週刊誌記者) 松島みどり  高市早苗  馳浩(文科相) 丸山和也

週刊誌ネタを深追いする興味は無いけれど、ショーンKという人の経歴詐称その他(顔整形疑惑?)の問題については一言記しておきたい点がある。
ショーンKその人についてはどうでもいいのだけれど、日本人のマイナスの特性と言うべきだろうが、人を評価する時にその人の業績によってよりも、当人のゴシップで否定して点についてだ。
よくあるのは野球選手の女性問題で、野村元監督や原元監督などが著名な例だろう。
原の場合は無事だったけれど、野村の場合は(南海ホークス)監督をクビになったのじゃないかと記憶する。
マイナーな選手だけれど、阪神に若生という捕手がいて女性問題(相手はロマンポルノ女優?)でクビになったはず、カワイソーに。
その人の能力(専門性)によって評価するのではなく、ゴシップ(人間性)によって貶(おとし)めて満足・納得したがるのは、日本人特有のヒガミ根性からだと思う。
日本人に特化して言うのは、昔ミッテラン仏大統領の私生児問題が発覚した際に、記者団に突っ込まれたミッテランが一言「関係無い」と応えて会見が済んだので感心したことがある。
日本では井上公造とかいうのを代表とする(たまたま見たテレビで下らない余計な発言をしていた)、サイテーのニンゲン共の集団であるゴシップ記者の卑しい連中が「関係無い」では済まさないところだろう。
ショーンKが経歴詐称していたところで、それまでの発言が評価できるものなら(評価されていたから十数年もラジオ番組を続けられたのだろう)今さら新旧の番組から降ろす論理自体は誤りだろう。
ショーンをあまり見たことが無いので(テレビで見かけても発言は少なかった印象はある)判断する材料は無いけれど、自民党の代議士たちのように低能な言動は無かったと思う。
団扇を配ってクビになった松島みどり(元法相)が、国会の委員会の席上で隣りの外務大臣が真剣に答弁している横で、長時間ずっとケイタイをいじったり本を読んだり居眠りしている姿(テレビ画像)は顔面以上に醜悪だった。
現役大臣でも(放送)表現の自由を男勝りに抑圧しようとした高市早苗のみならず、馳浩という元プロレスラー(?)の文科相が(岐阜大学長の「入学式・卒業式で国歌の斉唱はしない」という表明に対して)国立大学には多額の交付金を支払っているのだから「国立大学として恥ずかしい」と脅かしたそうだ(朝日新聞3月4日)。
プロレス出身議員の代表と言えばアントニオ猪木なんだろうけれど、猪木ほどド派手ではないながら馳浩も反知性的な言動では引けをとらないオバカぶりで、日大の教育学教授の「一国の大臣として、その言い回しが恥ずかしい」というコメントには笑いが止まらなかった。
大臣にはなれてないボケ老人・丸山和也も含め、安倍晋三をトップにして自民党議員の劣化が歴史に残る激しさだけれど、揃って議員としての能力が欠落しているのを想起すれば、タレント(?)としての能力で長年生きていられたショーンKの経歴詐称で異常なほど大騒ぎする前に劣化議員を追及するべきだろう。
ショーンKに比べれば、自民議員の方がよっぽど他人に迷惑をかけたり、詐欺を働いているのは間違いない。
大阪維新の党は議員にしたホステスが醜態をバラされた時にすぐ離党を勧告して潔さを示したけれど、民主党その他も自浄能力を保持しつつ自民党のような劣化を避けてもらいたいものだ。