カラヴァッジョ展  黒田清輝展

カラヴァッジョの方はもっと早く紹介おススメしようと思いながら遅くなってしまったけれど、飛びぬけてスゴイ画家ながらあまり観る機会が無いのでこの際ぜひどうぞ!
最初知った時にビックリした画家で、研究室にも分厚い伝記(?)を具えたけれど読めないまま退職に至ってしまった。
ゲイで殺人まで犯したその生涯も興味深いけれど、何よりも絵画に光と闇の表現をもたらした天才的な画家として記憶すべき画家だ。
他の美術館で「フェルメールレンブラント」(今月一杯)をやっているのは知りながら惹かれないので行かなかったけれど、この評判の2人の画家にも〈光と闇〉の表現で強い影響を与えたのがカラヴァッジョだ。
大人気のフェルメールは「牛乳を注ぐ女」が来日すればこの1作のためだけでも観に行くけれど、今まで来たものは過大評価されて騒ぎ過ぎだろう。
もちろんプルーストが絶賛した「デルフトの眺望」や人気先行の「真珠の耳飾りをする少女」もいいけれど、それならカラヴァッジョを経験してもらいたいものだ。
世界初公開という「法悦のマグダラのマリア」を観ることができるというのだから、この機会を見逃すべきではないだろう。
ダヴィンチやボッティチェルリも来ているが、個人的には興味が無い画家(観たことはあるけど)なので何と言ってもカラヴァッジョだナ。
国立西洋美術館で6月12日まで。

黒田清輝は昔から大好きな画家だけれど、まとめて観たことは無いし生誕150年の「大回顧展」というイイ機会なので皆さんにもおススメしておきたい。
誰でも知っている画家だから、詳細は不要だろう。
国立博物館で5月15日まで。