差し入れ補遺  口語文補遺

差し入れというわけでもないけれど、ヒグラシの日の午前中にタイムリーに土屋ミカンが届いたのでカバンに入れて持参した。
伊豆在住のツッツァが毎年送ってくれる貴重で美味なミカン、奇跡的な甘さで皆さん喜んでくれた。
自家では冷蔵庫に保存してあるので、冷やしたミカンはこの時期ゆえに一段と美味しい。

「小春の狐」の文章を日本語学の専門家に読んでもらったところ、やはり口語文に間違いないということだった。
貴重な見解を頂戴したので、ボクが独り占めしてはモッタイナイので披露させてもらいます。

小春の狐」は、口語文でした。「見渡さ るゝ」「歩を入るゝ」「流るゝ」「首垂るゝ」「申さるゝ」「討たるゝ」 「肩 するゝ」などの連体形、
「北の空なる」「黄なる蕈」「人なれば」「もの静なる」などの「なり」、「考ふる」「見ゆる」などの連体形、
「しか言ふ」「恁 くて」「おのが」「われと」などの指示語、「あらせず」などの接続、「あれに、翁が一人見える」の「あれ」など、文語口調は交じります。