【呑み部】(続き) 慶弔2つながら  娘の嫁入りショック  イチローそっくりさん

 2・3年前には釣行先の館山桟橋に母親の病状が急変したというので、慌ててカネシローとボクとの2人を連れて帰京したユウ君だったけど、今回は年末の釣り部を控えながらもダイジョブと思っていた父親が急逝されたので、釣り部への参加が不可となってしまった。母親の時も今回も、ユウ君は覚悟ができていたので、よそから心配するまでもないのにかかわらず、余計な気遣いをする仲間もいるので苦笑したこともある。だから8日のユカチン歓迎会には、ユウ君は何ごとも無かったように参加したヨ。21日の忘年クリスマスにも、恒例の寿司サンタとして(煙突から)現れるヨ。

 

 慶(び)の方はユカチンの結婚、5月にやったというのに黙っていたのでチョッと驚き。そう言えばいつも以上にメールの返信が途絶えがちだったかな、毎回「返信不要」とは付してきたけど。初代のユカチンの時も、ボクにショックを与えないように気を遣ってくれたそうだけど、確かに「娘を嫁に出す父親の落胆」はあるよネ。今まで取り上げなかったものの、実はイチローに人一倍なついたユカチンは歴代3人いて、今度が最後の「娘の嫁入り」ショックだったのだナ。もう1人のユカチン(裕香子だけど)の時はダンナがボクそっくりだったのでものスゴク驚いたけど、今回の場合はボクもトシをとったせいか落胆の程度は小さくなっているのが、我ながら情けない。

 もっと若ければオトコとしての対抗意識が湧いて悔しがることができたかもしれないながら、人前に老身をさらすのはこれで最後と思って「生前告別式」をやったくらいだから、若さには敵わないことは百も承知という諦めが先だっている。初代のユカチンのダンナの姿は、写真を見せられたことがないのでユカチン本人の弁で想像するほかないけれど、父親ソックリだというダンナにはボクの写真を見せられないというところから察すれば、「この世のモノとも思われない」ほど憧れたイチロー先生とは真逆なブサイク(と言うと言い過ぎだからせめてブコツ)なダンナなのだろネ。でも入学式の時に紹介された母親の美女ぶり(?)からして、ユカチンの顔が整っているのは母親似だとしても、父親もそれほどブサイクとも思えないけれどネ。ユカチンは合宿に男児2人を連れて参加するので、ダンナも誘うように言うものの、人見知りが激しいので無理とのこと。そう言えば、カイドーとアキ(愛称)の2人が自分の孫のように親しめるのは、やっぱり「愛する娘の子供」だからかナ?

 

 2代目のユカチンは呑み部の席で、花嫁ドレスと共に写っているダンナの写真を見せてくれたけど、気の弱そうな男子を見たらやっぱりナと思えたネ。在学中のカレシも姿は知らないけれど、ユカチンが励ましながらリードしている印象だったし、今度は年下と聞いたせいもあって同じタイプかなと納得できた感じだネ。初代も3人目も含めて、ユカチンは揃ってシッカリ者なところが共通していると改めて思ったナ。3人とも誰からも好かれるところが同じながら、3人目はゼミ長ながらユウ君やファック(やイチロー)からコケにされて笑われる存在でもあった点では異質(ながら打たれ強かった)。でもこのユカのダンナがイチロー似だったので、とりわけ男として敵わないと感じたのは、イチロー本人も若き日の自分には敵わないということかな? オレだってカッコ良かったのだけどネ。