「死んだはずだよ、秋山さん!」と記したけど、考えてみれば今どきの若い仲間には通じなかったかな?
ボクらが子供の頃には馴染んでいた春日八郎の歌や、祖母と白黒テレビで見たと思われる「玄冶店(げんやだな)」という歌舞伎の一場面のことを言っても、伝わらなかったようだネ。
詳しくは検索してもらいたいのだけれど、「玄冶店」といえば「玄品」というフグ屋が想起されるネ。
御徒町の「玄品」のフグは信頼できた話はしたけど、「とらふぐ亭」のフグがとらふぐか否かは保証できないという疑問は残ったままでいる。
とらふぐを名乗りながらとらふぐ以外のフグを使用していたら詐欺行為ということになるけど、詐欺といえば放送大学だネ。
青山昌文が専門外の分野にしゃしゃり出て、薄っぺらなことをしゃべりまくるのは詐欺の積み重ねだけれど、先日それ以上の放送大学の詐欺に出くわしてしまったヨ。
年末だったか年始だったか、蒲団で横になったままラジオの放送大学を聴いていたら、文学についての講義でいきなり島内裕子という例のオバハンが出てきて、何と漱石についてしゃべり始めたので全身脱力状態になってしまった(元々横になっていたから大丈夫だったけど)。
この講義はそれまでは近世の小説についてレベルの高い講義をしていたと思ったら、いきなり漱石について無知なオバハンが「三四郎」や「それから」の話(とはいえストーリーだけだけど)を始めたのだから、講義の連続性からすると落差が激しいし、文学としては無内容な講義だったので怒るよりも呆れてしまったものだ。
そもそもイチローが「源氏物語」の講義を始めたら、誰が聞くというのか!? 詐欺だろ。
この島内裕子という御仁が秋山虔先生(館山の秋山さんと同じ姓なのは偶然ながら面白すぎる)の名を連呼している醜態については以前記したけど、文学(秋山虔)とは無縁な御仁が漱石の文学を講義するというのは、詐欺以外のものではない。
時間をおいて聞き直したら、島内オバハンが回を改めて鴎外の史伝を講義すると言い、枕に「舞姫」の豊太郎がサイゴンの港で船中に留まっていることと、「三四郎」が汽車の中で運ばれていることとを関連付けようとしているのにもビックリ!
もちろん何のこっちゃ? という思い付きだったのでそれ以上は聞かなかったけど、放送大学の予算が青山の海外ロケで無駄使いされたお蔭で、近代文学の専門家を呼べなかったとするのは、認めがたい屁理屈でしかない。
島内オバハンは無恥だから無知なまま専門外の講義をやっちまうのだろうけど、大学としての誠意が100%欠落しているわけだから、放送を取り直さなければ信頼を失うだけだ。
放送大の専任では高橋和夫さんがヴァラエティのある講義で種々教えてくれるけれど、他の専任はおバカな青山にしても島内オバハンにしても詐欺まがいの講義をしている(強いられている?)のは許されないことだ。