中国がまたまたナリフリ構わぬ非道ぶりを発揮し続けて、世界のヒンシュクを買っている。人権侵害ではすでに世界のトップクラスとしての地位は揺るがないだろうけど、自国内だけでは足りなくて香港も完全に中国化して「人民」を弾圧している横暴ぶりは、世界の侵略史上に位置付けられるだろう。近場のシンセンが経済的に香港に匹敵しつつあるので、香港をツブしても中国経済には影響が小さいという判断あっての大弾圧だったのだろうか? それにしてもイギリスとの条約をはじめ、決まりも約束も何もまるで無かったかのようにジコチュウに振る舞う暴虐ぶりには、怒りとともに大航海時代のスペイン・イギリスの世界侵略が既視感として想起されてくる。
既視感と言えば、むかし紅衛兵が寺院の仏像を破壊している映像を見た時は、明治初期の「廃仏毀釈」もさもありなん、と想像を馳せたものだ。中国でも日本でも、破壊され埋められた仏像が掘れば出てくる点では変りない。毛沢東も無能による失政でいったん引退したものの、色気を失うことなく文化大革命で復帰して中国を大混乱に陥れ、後進大国にしてしまった罪は拭いきれるものではない。その毛沢東を神格化しつつ、天安門事件も歴史から消去してしまったその後の指導者たちの暴挙は呆れるばかりだ。香港では天安門事件を振り返る催しが毎年続けられていることも、徹底した弾圧に奔った理由になったのは明らかだろう。
天安門事件を歴史から消去しようとする動きは、日本の右翼的に偏向したヤカラたちが、南京大虐殺を無かったことにしようとしているのと同様だ。歴史から学ばない者は、同じ過ちをくりかえさざるをえない。ウズベク人の親たちを収容所に隔離し、子供を親から切り離して集団教育で中国語のみの教育を強いているというのだから、人権侵害にも程がある! とはいえ朝鮮半島を併合して日本語を強要しつつ、朝鮮風の名前まで奪った日本の黒歴史を想起すれば、中国の残虐さをひと事のように批判して済ましていれば、桜井よし子のような右翼ババアと同じ無知な低レベルの存在に陥ってしまう。百田尚樹のほどの無恥で低能な右翼になるには、脳の手術をして論理を組み立てる能力を失わなければならないだろうけどネ。