海外に《逃げる》ロシア人が４００万人もいると聞いて驚きと同情の気持が湧いたけど、ロシア国内に残り９日の反ナチ戦勝記念日にもプーチンに反対を表明し、逮捕された人がまだ２００人以上（？）いたと知って喜びと希望が湧いたネ。プーチンのウクライナ侵略については書き尽くしたので、今回はロシアの戦争犯罪を通して戦前の日本の戦争犯罪を想起しつつ、もうくり返さないという決意を促したいのだネ。
プーチン非難の連載の中でも記したこともあるけど、プーチンの戦争犯罪が戦争中の日本軍の残虐な行為に重なって想起されたのだネ。ロシア国民（特に高年齢の人）が残酷きわまりないプーチンを強く支持しているのは不可解ながら、戦争期の日本人も老若男女を問わず日本軍の戦果を喜び熱烈に支持していたことを忘れてはなるまい。ロシアが国営放送以外を弾圧しているように、戦争期の日本でも報道統制が強力に敷かれていたのは周知のことだ。どちらもフェイク・ニュースに踊らされていたことに変わりない。
現代ではSNSのお蔭でロシアの若い人たちは「真実」の報道を知ることができるので、プーチンから逃げて海外から批判したり・国内に残りながら批判を表明して逮捕されることになる。ロシア国内外から批判が結集されてプーチンを転落させることを祈るのみだけど、それが難しい。ヒットラーの暗殺計画を実行した《良心の人》たちもいたけれど、すべて失敗した以上にプーチンの暗殺は不可能に近いほどガードが固められているという。ムッソリーニは戦争末期に支持を失い、「民衆」にリンチされたけどネ。
話を戻すと、朝日新聞の５月１６日に「侵略と戦争 歴史的に見ると」「ロシア、昔の日本のよう」という見出しの記事があったので注目した。菅政権が日本学術会議のメンバーとして承認しなかった加藤陽子さん（東大教授）を含むオンライン・イベントが「〈侵略〉と〈戦争〉を考える」というテーマで議論したそうだ。そこで加藤さんが、
《いまロシアがウクライナにやっているのは、かつて日本が「同文同種」などと言って満州（中国東北部）や韓半島（朝鮮半島）にやったことと似ている。ここを思い出すことで、侵略を仕掛けたロシアが悪いという批判の仕方以外に、それをやった日本はどうなりましたか？ と言うことができる。それが歴史の効用だ》
と語ったとのこと。日本軍は満州のみならず、中国全土で「三光作戦」と称して「犯す・殺す・焼く」（だったかナ？）の戦争犯罪をやり放題だった。今のロシア軍も盗むことも含めて「四光作戦」をくり返しているけど、それをフツーの日本人が外地ではやっちまったということを知るべきだ。「フツー」というのは、日本兵が特別に残虐な人間を集めたわけではなく、どこにでもいる「国民」が動員されて非道な行為に及んだのだネ。ロシア兵も同じで、プーチンや悪名高い司令官以外はおおむね「フツー」の人であり、彼らが外地では平気で盗んだり・犯したり・殺したりしてしまうのだネ。だからこそ怖いのだネ。
そしてだからこそ過去の日本人の犯罪を知るべきなのだネ。
＠ ロシア人のウクライナ人差別と、日本人（本土人）の沖縄人差別を重ねたり（前にも書いたけど）、ロシアのフェイク・ニュースとアメリカのフェイク・ニュースを重ねて言いたいこともあるけど、字数が多くなったのでとりあえずここで。
