【読む】『中原中也研究』25  小池昌代  最果タヒ  飯島耕一

 先週、学大へ『青銅』をもらいに行ったら、ヒッキ―先生が『中原中也研究』最新号をくれたヨ、感謝! 目玉が2つあって1つは大林宣彦で、もう1つは「中原中也の会」第23回研究集会の記録だけど、ボクは大林にはまったく関心がない。

 でも研究集会の記録の方は、好きな小池昌代(詩人で作家)の講演が載っているのでとても楽しめるし・勉強になるネ(3分の1ほど読んだ)。会場が國學院大學だったそうだから、情報が入っていれば参加したかったナ。むかし中也の生まれ故郷の湯田温泉が会場だった時に、小林秀雄と中也との特集だったので呼んでもらったことがあるけど、充実した旅だったナ。香月泰男という大好きな画家(シベリア帰り)の故郷でもあったし(絵の具が落ちやすいのであまり展覧会ができない)、有名旅館では維新の志士たちが入ったという風呂にも浸かることができたヨ。シンポジウムの発表では、会場全体が中也ファンなのにあまり気遣い無しにしゃべってしまった記憶があるネ。

 ともあれ最新号には、最近好きになった最果タヒの巻頭エッセイから始まってるし、特集が「飯島耕一中原中也」だったので飯島耕一について書いたことがあるボクとしては(『シドク 漱石から太宰まで』に収録)、二重に興味のある論が並んでいるので読むのが楽しみ。それにしても中也は、こちらがトシをとっても変らずイイね!