【見る】「100分で名著」  「ショック・ドクトリン」

 この番組はボクに言われなくても見ている仲間も少なくないかもしれないけど、いちおう今回の本も刺激的面白いと伝えておくヨ、今夜10時25分から第2回が放映されるしネ。昼間第1回の再放送を見たら、著者名も著書も初耳だったけど(不勉強!)ショックを契機にして政治・経済の体制を大幅に変えてしまうやり口を批判的に叙しているようだ(詳細はホームページで)。

 耳新しい情報としては、イギリスで「鉄の女王」とか呼ばれた保守党の首相だったサッチャーフォークランド戦争(この島をめぐるアルゼンチンとの戦争)に勝利したのを契機に支持率が20%台から70%台に跳ね上がったのをいいことに、反対者をアルゼンチン同様に「敵」呼ばわりしながら鉄道などの国有化を強行したとか。要するに新自由主義の体制に切り替えたわけだけど、日本でも郵政国有化を強行した小泉純一郎が反対者を自民党員でも「敵」だと言っていたのを思い出すナ。

 チリで選挙で社会主義政党アジェンダが大統領になったら、アメリカがCIAを使って軍事クーデターを起こさせて大統領はじめ何万もの支持者を殺害・リンチ(行方不明者無数)して新自由主義体制にしてピノチェトを大統領に軍事政権を樹立させたとか。その後予想を超えるインフレのためにピノチェト政権はアジェンダを偲ぶ人たちによって打倒されたけど、「ショック・ドクトリン」の好例だと納得したヨ。

 今日の第2回はロシアや中国の話も出てくるそうで楽しみ。