【見る】出川哲郎とデヴィ夫人  ボナパルティズム  リアクション芸  イモト

 マジメな話題ばかり続いているので、フマジメなのを1つ。最近メチャ笑えた話。

 出川哲郎デヴィ夫人が、連れだって海外旅行へ行った時のことをテレビ番組で取り上げていた。ハンガリーかどこか東欧の国だったと思うけど、2人で歌劇場へ行ったら会場で「元インドネシア大統領夫人がいらっしゃっています」と紹介されて隣りにいた出川はビックリ。拍手された夫人が得々としていた姿が思い浮かぶけれど、出川によればオペラが始まるとすぐに夫人が口をあんぐり開けたまま、大イビキを書き始めたので笑いが止まらなかったという。聞いたボクも笑いが止まらなかったヨ。

 そろって教養がないのでコンビにすると一層笑えるから、番組でもおバカ・ペアとして組まされるのかな。社会的常識は出川の方があるから夫人のわがままに振り回されるようだけど、デヴィの方は若い頃から社会性を絶たれてしまったので可哀そうだネ、出川はバカにされてもいいけど。インドネシアのスカルト大統領が来日していた時に芸者として酒席に呼ばれ、一目惚れされたのを川島副総理(だったと思う)が説得して日本土産にされ、インドネシアで第三夫人(だったと思う)に納まったのだネ。そういう意味では「じゃぱゆきさん」と言えるだろうけど、ザビエルの頃から意外にもインドや東南アジアでは多くの日本人が交易などで活躍していた裏で、日本人女性が売られて「じゃぱゆきさん」になったと知って驚いたことがあるヨ。ザビエルたちも海外にいた日本人から日本の情報を得たそうだネ、彼女たちを買ったとも思えないけど。

 

 スカルノは典型的なボナパルティズム(ナポレオンⅢ世のように、複数の勢力のバランスをとることで権力を握る)で大統領になった男で、イスラム勢力・共産主義者・軍部の3勢力の均衡を取っていたけれど、アメリカのCIAの裏工作で軍部が共産主義者を虐殺したので、スカルノは権力を失って殺されたという歴史がある。軍部のスハルトがその後ずっと権力を保持していたけれど、晩年は汚職で失脚したネ。

 デヴィは子供を連れて亡命し、その後はヨーロッパの貴族(自称?)と再婚したものの、教養は与えられなかったようながら遺産はもらえたのでカネ使いが荒いのだろネ。2度の結婚で金銭感覚が狂わされたので、身近な者に横領されたり出川に呆れられたりしているのだろネ。その並外れた世間知らずが笑えるのでメディアに露出していられるのだろうけど、だとするとそれだけでテレビに出ていられるのだからスゴイね。むかし大学の教員らしいのが「マスコミの寄生虫」呼ばわりして夫人を怒らせたところ、教員の方はその後メディアから干されて出演しなくなったネ。むしろ何の才も無いにもかかわらず、デヴィの方がメディアに露出し続けている点を評価してやるべきなンだろネ。

 チビ・デブ・バカ(ハゲじゃないので)の3拍子そろった無芸と思われた出川が、「リアクション芸」?を確立した後にメディアに露出し続けているのは、生来のおバカで周囲を安心させる愛敬を感じさせるからだろネ。動物相手のリアクション芸で売れていた女性のイモトが、その後は消えているのは出川のような愛敬が無いから、ただのブスで終っているためだろね。