【見る】野球観戦(3)  ショーヘイは好投  ソフトバンク、執念の勝利

 野球のことばかり書くナ、というご意見も聞こえてくる感じながらももうすぐ今年の野球は終るので最後の1回ということで。

 メジャーの方は6時間半の大延長戦の翌日は、わずか5分くらいの観戦で終ってしまった。というのも前日10時間超のテレビ観戦の疲れか、目が覚めたら昼近くでテレビをつけたらドジャースが負けるところだった。ショーヘイの先発が予告されていたけれど、前日の疲れを考えればムリだと思っていたヨ。それを監督も本人も予定どおり投げたというのだから信じがたい暴挙だネ。案の定ショーヘイが4点も取られたとのことだけど、6回まではゲレーロ・ジュニアの2点ホームランだけに抑えたというのだからリッパというほかない。7回は疲れからか2人の打者に続けてヒットを打たれて降板したそうで、予想どおりリリーフが打たれて2点はショーヘイの自責点となったとのこと。

 解説者(田口だったかナ)も言っていたとおり「好投」したとボクも思ったネ。ビデオで見たら早くから肩で息をするほどのダメージを受けながらも、気力で投げていた印象だったヨ。ブルージェイズの投手が1度目とは異なり今回は好投していたのでドジャースは1点止まり(ショーヘイもノー・ヒット)では勝てるはずもない。ショーヘイとも親しいゲレーロのホームランはじめ、ブルージェイズの打者がショーヘイ以外の投手をメッタ打ちしたのは想定どおりの実力だネ。明日の第6戦でヨシノブ(一昨日の延長戦で途中から肩と作っていた疲れが心配)で勝てなかったら、ブルージェイズの数十年ぶりのメジャー優勝となる可能性が大きいネ。ヨシノブからローキへと継投してドジャースが勝ってくれることを期待しているものの、3勝3敗になった第7戦に勝てる投手がいなくなるので・・・

 今年のメジャー・リーグでは勝率1位だった(ドジャースは4位)という実力どおりの結果ということになるけれど、ドジャースとは違って頭脳的な監督の指導が徹底していて若い選手がそろって粘る打撃を心がけ、相手投手を疲れさせる策を実現していたのも勝因だネ。ゲレーロが打つだけでなくチームをまとめながら引っ張っているのも感心したネ。ドジャースは大物選手がそろっているので、ゲレーロ的な存在が欠落していたのは仕方ないかな。代りにエンリケ・ヘルナンデスが先頭に立って雰囲気作りを担当していたけどサ。

 

 昨夜の日本シリーズは名勝負として記憶されるだろネ。ボクの予想に反して阪神の先発が伊藤ではなく大竹だったので不安だったけど、飄々(ひょうひょう)として投げながらほぼノーヒットに抑えたのは驚きだったネ。ソフトの先発が中(休み)4日こりゃ勝てると思った通り阪神がテル(4番打者としてリッパ)と坂本(やっと打てたネ)の2人の打点で2点リードしたので、勝テル(テルは駄ジャレ)と思っていたヨ。解説の吉田(阪神の前監督)が3点取らないと危険と言っていたとおり、8回に柳田のホームランで同点とされた時は負けると思ったヨ。何せシーズンでは50回以上続けて無得点に抑えたというスゴイ記録を作った超人・石井が打たれたのだから、9回は岩崎が抑えても続く投手がいない阪神が勝てる見込みは少なくなる。

 それにしても柳田のホームランはさすがと言うほかない、と感心したネ。ケガ明けとはいいながらも昔の打撃からはほど遠い姿だったので、ボク同様に石井も警戒していなかったネ。外角低めの直球を(解説者もイイ球だと言っていた)見事にホームランにしたのだから、絶好調の時の柳田が蘇(よみがえ)った姿だったネ。高めの直球なら打ち取られたとは思うけれど、柳田が得意な低めの球だったので反射的に昔の柳田が打つ返したのだろネ。釣り部の帰りの車内で聞いていた第2戦でも柳田は3点ホームランを打ったけど、好きな選手なので「性犯罪者(山川)が打ったのじゃなくて柳田なら許せるヨ」とつぶやいたとおりの感想だネ。

 という次第で打たれた石井がガックリと両手をひざに置いていたけど、「ネヴァー・マインド!」だったネ。阪神ベンチもファンも「石井が投げて負けるのでは仕方ない」という気持を共有しているからネ。それより感動したのは、7回に大竹をリリーフした及川(およかわ)が前の試合で低めの球を超好打して絶賛された近藤を、変化球を10球くらい投げながら最後は外角直球で三振にし止めた時だったネ。選手もファンも打撃を褒めたたえる近藤を及川と捕手・坂本は近藤を打ち取って0点で抑えた時も、今日は勝てると確信したものだ。

 結局試合は有原同様に第1戦で先発した村上が岩崎をリリーフしたものの、野村にホームランを打たれて敗戦となった。ほとんど未知だった野村の打撃は解説者もくり返し運動能力を褒めていたけれど、言われたボクもこいつはヤバイと思っていた矢先にまさかのホームランだったので「参りました!」だったネ。野村は今宮がケガで出場できない穴埋めでショートを守るようになったとのことだけど、「死ねる孔明、生ける仲達を走らす」をシャレれば「傷つける今宮、出れる野村を打たせる」かな(ツマンナイ?)。

 ともあれ昨年の日本シリーズでは勢いのついた横浜に負けたソフトが、今年こそはとチーム全員が執念を燃やして負け試合を逆転したのだから、記憶に残る名試合と言えるだろう。一日おきの呑む日だったので勝利の美酒になると思っていたら、逆転されてマズい酒となると思いきや感銘の名試合だったので美味かったヨ。