【近況】電話オカシイぞ

 昨夜10時頃に電話が鳴ったので出たけど、向こうの声は聞こえるけどこちらの声が伝わらないので焦ったヨ。先日NTTの専門家が来て完全に回復したと思っていたら、元どおりの故障状態に戻ってしまったのかも。

 電話は記憶にない女性の声だったので、仲間の皆さんからではないと思うけれど、もしご本人がいたら電話の故障であってボクが意図的に受信拒否したわけではないので悪しからずお願いします。

 ともあれ緊急連絡があればメールでお願いします。

【見る】多賀幹子も無知そのもの?  英国王室評論家の見識  十字架の形の教会と舞台  「アンチゴーヌ」と三島戯曲  漱石とビクトリア女王の国葬  

 いまブログに、安倍晋三を好い意味で「偶像」だとカン違いしている鈴木涼美という御仁の無知さ加減を記しながら「ひるおび」を見ていたら、エリザベスの国葬のテレビ中継を映しながらゲストの多賀幹子という人が衝撃的な発言をしていたのでビックリだネ。「教会の内部の縦横に並ぶ参加者を映しているお蔭で、内部が十字架になっているのが分かった」と初めて知ったカンゲキぶり。他のレギュラーたちも多賀の「発見」に感心していたのも驚きだったネ。

 これだけじゃあ、以前ブログでじゃワセダの中林美恵子センセイに苦言を呈したのと同じになっちまうナ。少しは身になる話を付そう。

 

 教会が(少なくとも大きなもの)上から見ると十字架の形をしているのが明確なのは常識だと思っていたので、今さら驚くことではないと思うがナ。それを意識してか、舞台を十字架の形にする例もある。録画してあるジャン・アヌイの「アンチゴーヌ」を栗山民也が演出した舞台も十字架の形をしているけど、栗山が言うには宗教的な意味を意図したのではなく単に観客の配置だけのようだ。もちろん演出家の意図を超えた読み方も可能ではあり、それは作品の背景がキリスト教以前のギリシア悲劇だという設定も超える。ヒロインの蒼井優がこの十字架の真ん中で両手を広げてうつ伏せる場面は、どう見てもイエス・キリストの姿だ。

 そう言えば学大で演劇担当の教員をしていた佐藤信さんが、卒業公演(?)の演出で三島由紀夫の作品を演出したのを観たことがあるけど(背もたれも無い椅子だったので途中で退出した)、狭い教室の中に十字架の形の舞台を設定していたヨ。作品が思い出せないのだけど、「サド侯爵夫人」だったら反キリスト教なのでハマるけど、あの長編戯曲を卒業生がやるとも思えないので・・・(もちろん佐藤さんがキリスト教を意識したかどうかはこの際論外。)

 

 エリザベスの国葬で思い出すのは、漱石が留学中にビクトリアの国葬(?)の行列を見に行った時の日記の記事だ。漱石がチビで行列を見ることができないので、誰だったか忘れたけど漱石を肩にかついで見えるようにしてくれたというので笑えたネ。

【状況への失言】安倍晋三はネトウヨの「偶像」(3)   鈴木涼美は無知以上?

 鈴木涼美聞き書きの最初の引用について異議を付しているだけで3回目となったけど、まだある。鈴木がブッシュ(子)には「2世の育ちの良さ」があり、テロ後のアメリカ人の自尊心を取り戻させたというのがはトンデモナイ誤解だけども、同じことは安倍晋三にも言える。「政治家の家系で大切に育てられた」には違いないだろうけれど、「がつがつしていなくて」というのもトンデモナイ誤解だネ。父親の晋太郎には当てはまるとしても、晋三は祖父と同様で「がつがつ」と日本を右傾化に導こうとしたわけだからネ。

 おそらく子供の頃から「民主主義の破壊者」たるオジイちゃんの悪行を周囲から刷り込まれて育てられたので、オジイちゃんほど悪知恵が働かないバカなのに、精一杯祖父に負けまいと悪行を重ねたのが鈴木涼美も言う「モリカケ桜」(鈴木は「クロカワイ」を落としている)という結果なのだネ。《在任中の安倍さんは好き放題でした。》と鈴木も言うとおりで、麻生との連携で財務省の役人を自殺にまで追いつめたのだから、悪行の点では岸信介を超えたかも。

 

 (ここまで書いておきながら、鈴木の記事の冒頭だけで字数を費やすので疲れて中断していたけど、昨日長野県で教員をしている仲間から「うちは父子ともども安倍には《天罰(天誅)がくだった》と考えているので、ブログには大賛成」というメールをもらったので、元気を取り戻して続けるヨ。)

 

 それにしても鈴木涼美安倍晋三に対する思い込みの激しさには、呆れて引用するにも気が引ける。

 《長期政権になったのは、安倍さんが論理を超えたチャームや感情に支えられたから。負けても応援する阪神ファンと同じで(略)》

 阪神ファンとしては安倍晋三と「同じ」と言われるのは甚だしい侮辱だヨ! 汚物の晋三と一緒にするナ! という感じだネ。長期政権になったのは直前の民主党政権に対する落胆の反動が大きかったのだろうけど、長期にわたって格差を広げて弱者を痛めつけたということが鈴木には見えていない。やっぱりバカなンだろネ。

 《岸田文雄首相は(略)安倍支持層の感情に訴えようとして、さっさと国葬を決めてしまった。偶像としての安倍人気に頼っているように見えます。》

 岸田が国葬を決めたのは自民党内の安倍支持者に押されたためだと思うけど、鈴木が言うように国民の「安倍人気に頼った」のだとすれば岸田も鈴木と同じくバカだろネ。この記事は8月30日のものだから、国民の半数を大きく超えて国葬に反対だと判る前だから仕方ないのかもネ。多数の国民が反対していることが判明しても自説を信じたがっているようなら、鈴木涼美は本物のバカだよネ!

【状況への失言】安倍晋三は「偶像」か?(2)  鈴木涼美はアホなのか?   ブッシュ(子)は歴代一の低能大統領

 鈴木涼美はブッシュ(子)まで持ち出して「2世の育ちの良さや親しみやすさ」などとノーテンキなことを言っているのでチョー呆れたヨ、こいつバカなんじゃない?! と思ったヨ。あるいはただの無知なのかな、ブッシュはアメリカの歴代の大統領の中で一番低能だというイメージが強いけど、歴代の大統領を知っているわけじゃないから一番じゃないかもネ(その後トランプも現れたしネ)。9・11テロに対してあまりにも単純に「戦争だ!」と叫んで低迷していた支持率を上げたというのだから、ブッシュもアホならアメリカ人もアホだ! ということだ。ボクは学部生の頃からずっとアメリカ人はおおむねバカだという偏見を抱き続けているけど(だからたま~に優れたアメリカ人を見ると度をこえて尊敬してしまう)、ブッシュ(子)などが典型だ。

 9・11テロについても、ボクは日本爆撃やベトナムはじめ世界各地で爆撃で大量殺戮をくり返してきたアメリカが、初めて自国が爆撃されるという貴重な体験を味わったという意味でテロを評価している。平穏な生活を送っている民を空から襲うという残虐なテロ行為自体は肯定できないものの、アメリカ自体が日本でもベトナムでも兵士ではない多くの民を空爆で殺しまくった事実は拭えない。アメリカ人は9・11テロをきっかけにして自らの殺戮の歴史を反省するのではなく、低能なブッシュの単純きわまる一声に乗せられて自省のチャンスを逃してしまったわけだ。鈴木涼美が言うように、ブッシュは《同時多発テロで傷ついたアメリカ人の自尊心を取り戻すのに歓迎された》というわけだ。やっぱりブッシュもバカなら、アメリカ人もバカなんだネ。

 

 鈴木涼美がバカではなく無知だとすれば、マイケル・ムーア監督の映画「華氏911」を知らないのだろネ。映画をあまり見ないボクはこの作品も見てないけど、表題も暗示するように9・11テロにズレた反応を示したブッシュやアメリカのメディア(やアメリカ人?)を批判したものだというのは、当時の宣伝などでも知っている。ムーアを検索したら日本のメディアのインタビューに以下のように応えていた。

 《小泉首相が「華氏911」を「政治的に偏っているから見たくない」と語ったことについては「自国民よりブッシュを愛していると公言したようなものじゃないか。知的な人間なら、様々な意見や真実に好奇心を持つものだろう? 真実に目を伏せ、無知なままでいたいだなんて、最愛のブッシュに似てきたね」と皮肉った。》

 小泉純一郎が「知的な人間」ではないことは、訪米中にブッシュ(子)の家を訪ねて呑んで踊っている姿が報じられたのを見たら一目瞭然だったネ。小泉の祖父は沖仲士(チョッとヤクザ的)でそこから政治に手を出した家系なので、純一郎には鈴木が言う「2世の育ちの良さ」には欠けるのは周知のとおり。しかし安倍晋三や(特に)麻生太郎に比べると小泉の方が「知的」かもネ。

 

@ また長くなってしまっているけど、(今日は呑みたいのではなく)腹が減ったので続きは後でネ。

【見る】「関口宏の一番新しい中世史」  大宅映子の出演はジャマ=田原総一朗並みのボケ老人

 1ケ月以上前に終わったBS-TBS関口宏の古代史」の代わりに「中世史」が始まったのを見ているところなのだけど、講師が加来耕三はまだしも(昔はウサン臭いと感じていた時期もあったけど)無内容な発言をくり返すだけの大宅映子が出演しているのはジャマなだけ(「ぶらぶら美術館」の小木博明と同じ)。前の番組では古代史の専門家と松岡正剛が、互いに牽制し合った印象で番組の内実を高めていたけれど、今回の大宅は無知そのもので出演している意味がゼロ、というよりマイナスなだけ。そろそろクビになるかと期待しているものの、いっこうにその気配がないのはTBSと番組の制作側の見識を疑うネ。田原総一朗もボケきって周囲に迷惑を振りまくだけなので著名な番組も見なくなって久しいけど、本人に全く自覚がないのでクビにできないのかな? 「晩節を汚す」という言葉も通じないのだろネ。

【状況への失言】安倍晋三は「偶像」ではなく危険な汚物!  鈴木涼美の安倍晋三観の異様さ

 何かと忙しいのでブログをゆっくり書いている余裕が無かったヨ。3本目も送られてきた(投稿)論文のチェックもチョッと後回しになっていたので、それを済ませたところだネ(1本目は審査結果を待ってからという了承済み)。一番はジャミラの実父が亡くなったけれど、ボクが義父の葬儀に参加することを拒否したため、親族に対するその説明に追われていたのが大きいかな。当然ジャミラは怒り狂っていたけれど、《やりたい放題》やってきたジャミラが招いた自業自得の結果だから仕方ない。例によって口頭ではなく丁寧に説明してやったけど、ここでまたジャミラの言うとおりにしたら今までの《やりたい放題》が許されたとカン違いして、ボクの老後衰弱の将来は命さえ保障されない危惧を書いて伝えたら、それ以上葬儀への出席を強いてこなかったネ。

 事情を知らない親族への説明には分かりやすいボクの退職金の横領事件を例示したけど、ジャミラの悪行についてはブログに何度も記してきたのでここではくり返さない。最近ではベランダに大きなビニール袋10ケ以上にさまざまな物を詰め込んで積み上げ、家の中で目に入らなければ片付いたことにするという信じがたい暴挙についてブログに記したばかり。中にはタオルケットのような洗濯物も含まれていて呆れたことも付した(幸い濡れてなかったけど)。その時に袋の中身の整理・処分を詳しくジャミラに書いてまとめた報告の記録も、プリントして親族への説明書に同封した。もちろん家の中のゴミ屋敷同然の荒れた様子の写真(いつかブログに上げたらパンサーがビックリ感動してたヨ)も付したから、視覚的にも親族を説得するのに役立っただろうネ。

 

 前振りが長くなってしまったけど、エリザベスの国葬の報道を見ていると、心底からその死を悼む国民たちの様子が伝わってきて驚いているヨ。もちろん嫌味でも批判でもなく、ここまで国民に慕われているなら国葬も当然と納得できたからだ。ひるがえって反対者が国民の半数をはるかに超えるのに、安倍晋三国葬を強行しようとしている自民党政権の醜態ぶりは情けないばかり。「岸田政権」と記さないのは、少なくとも安倍の国葬下村博文稲田朋美のような安倍派の極悪人たちが競って安倍への忠誠を示すために、岸田に強いたものと考えているからだ。それだけ安倍派に気を使わなければ成り立たない政権など、支持率が落ちるばかりなのは当然だろネ。ここで岸田が断固として国葬を拒否していれば、支持率は逆にウナギ上りだったろうに情けないヤツだネ。

 安倍晋三に対しても死を悼む人たちが行列をなしたというニュースもあって驚く一方で、国葬に反対するデモも組織されたというのも当然で大賛成だネ。極悪人の代表・安倍晋三の急死を結果オーライとして歓迎する記事はすでに書いたのでくり返さない。何故安倍晋三のようなクソでも支持するヤカラがいるのかずっと不明のままだったけど、朝日新聞(8月30日)の「耕論」が《安倍元首相にみる「偶像」》というテーマで3人が自説を寄せているのが役立ったネ。。芥川賞作家・中村文則他1人の意見は素直に伝わってきたものの、鈴木涼美という未知の御仁の言うことには驚きの連続だったネ。この人バカなのかフツーなのか、とうてい理解できない考え方だけど、逆に言えば安倍晋三を支持する連中が安倍をどう捉えているかが伝わってきて参考になったヨ。

 この人はAV女優であり芥川賞候補作家という経歴がユニークだけど、安倍晋三に対するイメージがまた独特だ。というよりある知的レベルの日本国民の安倍晋三観としてはフツーなのかもしれない。とすれば日本国民の一部の連中の安倍に対するイメージを把握するには、それなりに役立てることができるというもの。

 《人気を支えたのは政策や主義主張というより、彼が持つある種のチャーム(魅力)だったと思います。政治家の家系で大切に育てられたのでしょう。がつがつしていなくて、心がつるんとした印象です。

 思い出すのはブッシュ元大統領(子)です。2世の育ちの良さや親しみやすさが、就任後の同時多発テロで傷ついたアメリカ人の自尊心を取り戻すのに歓迎された。》

 そもそも安倍晋三に「魅力」を感じるというのも強烈な違和感があるものの、それが「家系」によるものだろうと推察しているのも驚きではあるけれど、見方によればそれが日本の国民の一部の受け止め方だと思うと分かりやすくなる。まるで封建社会において支配層に対する畏敬を強いられた「百姓」(農工商人)どもの発想だネ。そう言えば安倍晋三を超えるバカである麻生太郎が、財務省では「殿様」と言われていると聞いた時にはビックリしたけれど、後で「バカ殿様」という意味かもしれないと思い返したら役人たちの皮肉も伝わってきて笑えたヨ。ともあれ鈴木涼美はじめ一部の日本人には、封建時代の頃の民の殿様に対する無条件の畏敬の念が生きているということなのだろう。殿もバカなら民もバカ! ということだろネ。

 

@ 鈴木涼美の発言(聞き取り)の最初の一言に対するコメントが終らないのに、字数がいつもメドにしている1000字の倍になってしまった。あと1000字くらい書きそうなので、長過ぎて読むのが引ける印象を持たれないためにいったん切るネ。ホンネの一部には早く呑みたい(今日はスパークリング・ワイン!)気持が含まれているけどネ。「イチロー語録」には《酒とオンナは一日おきに限る》とあるけど、スパークリング・ワインは月に1度くらいしか呑めないからネ。

【読む】(訂正)中川成美さんの書評は『日本近代文学』ではなく、『昭和文学研究』だった(疋田雅昭本について)

 ヒッキ―先生の本に対する中川成美さんの書評は、『日本近代文学』ではなく『昭和文学研究』の最新号(第85集)だった。それにしても『日本近代文学』最新号が見つからないのは、まだ出てないのかな?