石井正己『柳田国男の先祖の話』

前著の『全文読破』シリーズ「遠野物語」に続く啓蒙書(三弥井書店)をいただいた。
「先祖の話」は吉本隆明小林秀雄との関連もあって読もうと思いながらずっと果たせずにいたものなので、石井さんから背中を押された感じがする。
それにしても信じられない程よく本を出す人で、出す度に「誰が書いたの?」と聞くことにしているが、必ず「自分で書いたンですヨ」と応じてくる。
授業もシッカリこなしている信頼できる人なので、きっと自分で書いた本なのだろう。
語注や鑑賞文もあるので、これほど有り難い「先祖の話」はない。
皆さんにもおススメしながら自分でも楽しみたい。
第80章の「七生報国」というのを読んでみたけど刺激的、目次を見ながら順不同で読むのもイイよ!
そういう本の読み方も身に付けておくべきだろうけど、この本なんか打って付けかも。