金子兜太の俳句

2・3週間前だったか大佛次郎賞(違う賞だったかな)を受賞した1人に金子兜太がいて、好きな俳人の1人だったので喜んで作品も紹介しようとしたものの、そのままになってしまった。
ボクが持っているのは「朝日文庫の現代俳句の世界14 金子兜太高柳重信集」というお買い得の文庫だけど、兜太のみならず重信も好きな俳人だからだ無駄の無い本だ(重信は師三好行雄の俳句の上の師匠とのこと)。
2人の代表作は共に桐原の教科書に採録しているけれど、兜太の《銀行員等朝より蛍光す烏賊(イカ)のごとく》の方は実はイイと思わない。
本人の弁では実景だそうだけれど、どっちにしても《彎曲(わんきょく)し火傷(かしょう)し爆心地のマラソン》の迫力には及ばない。
前のブログで反核の俳句と記したと思うけど、これのこと。スゴイでしょ。