法政大学呑み会  中沢けい  須貝千里  群像新人賞・評論部門

17日の夜は法政大学の非常勤講師接待のパーティと日本文学科だけの二次会で呑みながら、いろんな人との会話を楽しんだ。
残念ながらダンちゃんが熱狂的に支持している島田雅彦センセイは参加していなかったので、ナマの島田雅彦さんとは話せなかった。
個人的にもショスタコビッチの交響曲第4番についてなど、島田さんに聞いてみたいことがあったのだけれど。
でも同じ現代作家でも、以前学大に非常勤で来ていただいたこともある中沢けいさんと、数度にわたって話せたのでシアワセな時間を過ごせた。
ボクの方はだいぶ「加齢なる姿」に変っているけれど、中沢さんがあまり変化を感じさせなかったのは何故だろう。

一番驚いたのは、学界では有名な須貝千里さんの博識ぶり!(実情はボクがあまりに無知なんだけど)
須貝さんは法政大の卒業生だそうだけれど、奈良教育大教員の頃はオスギ(杉本優=法政大教員の中丸と同期)と同僚だったのでオスギからその実力は知らされていたものの、想像を絶する博学なので感心するばかり。
須貝さんのおススメで今でも思い出せそうもないカクテルを数種類呑めたものの、カクテルの名前自体も思い出せないので余分な知識として廃された。
須貝さんは昔ペンネームで群像新人賞(評論部門)を受賞したことがあるとか、別の人(名前は失念)も受賞者だとか、法政は勝又浩氏や川村湊さんだけではなく群像新人賞の受賞者が多いのだと知ってチョッと驚き。
最近、学大の院修了生の間で群像新人賞(評論部門)に挑戦している人たちがいるのを知って心配していたけれど、それは以前矢野利裕クンが優秀作として認められたことが刺激になったようだ。
心配というのは、せっかく教員採用試験に合格しながらも、新人賞という野望に囚われて就職を先延ばしし続けている人もいると聞いたからだ。
そんなに簡単に取れる賞でもないし、実力だけでなく運にも恵まれなくてはならないのだから、職に就いてから開けた視野で改めて取り組んだ方がイイとは思うのだけれどネ。
確かに教職に就くと、最近ではなかなか自分の時間を確保しにくいものではあるけど、発想の転換ができてステージアップの契機にはなると思う。
研究と批評の差異が縮まっている傾向にあるので、敢えて批評に拘泥する必要も無いとも思うし。