池江選手の白血病  イチロー・セキヤの白血病?  ショーヘイ・オオタニさんの試練

今日は昼間小林秀雄ゴッホの手紙」などを読んでいたためか、脳が疲れているようで夜の部の読書をする気になれない。

そんな時はブログを更新するに限るのだけど、今日はそれが多いかな。

 

「量より質」に通じるかもしれないけど、世間の話題には言及を避けたい傾向があるのは確か。

直接関係のない人・事について発言する気持が湧かない一方で、仲間の1人が苦しんでいればメールでやり取りしながらも、できればブログに記して他の仲間の存在とのつながりを感受して励みにしてもらえれば、と思うから。

池江璃花子(珍しい名だネ)が白血病に罹患したとかで世間は大騒ぎしているのを見ながら、ボクは自身のガン体験を思い出していた。

自分の病名をハッキリ告げられた覚えがないのだけれど、リンパ腺ガンというのが近い病名らしい。

白血病は血液のガンだというから、ボクもそれに該当するのかもしれないけれど、白血病と言われたことはない。

ともあれ2年半にわたって、月に1度の制癌剤治療を受け続けた苦しみはハンパない。

1時間くらいかけて制癌剤を点滴されるのだけれど、その夜あたりから食欲がなくなり、無理して食べても吐くことが多い。

横になっているしかない状態が5日間ほど続くのだネ。

最初の治療で頭髪が抜けだしたので、電気バリカンで自分で生まれて初めての坊主頭にしたら、歩行中でも風を感じるという新しい体験をしたヨ。

制癌剤で身体の抵抗力が低下しているからというので、バイキンがはいらないためというだけで軽症の外痔核を切られたりもしたナ。

宇都宮大学に在職中だった時だけど、ボクに知らせないように学生諸君が、輸血その他の協力体制を整えてくれていたということは後で知った。

しだいに身体が制癌剤に敏感になってくると、点滴中にも吐いてしまうこともあった。

だから病院でたまたま来ていた学生に声を掛けられたりすると、スゴク心強かったのを覚えている。

池江さんのニュースがらみで白血病についての解説に注目したのは、自分の病気が白血病なのか否かを知りたかったから。

どうやら白血病にも種々あるので、ボクの病名は特定できなかったのはザンネン?

一番思ったのは、超人的活躍していた池江さんが「このままでいいのか?」と心配していた矢先だったので、今回の挫折(?)でチョッと安心したということ。

制癌剤の強烈な苦しみを知っている故に、挫折にしてはキツ過ぎるとは思うものの、大谷翔平が肝心の右腕を手術せざるをえなかったのと同様、順風満帆すぎる人生よりも本人のためかと思ってしまうのだナ。

試練が大きければ大きいほど、人間として成長・成熟できるのだと思えば、今回の白血病を池江さんは歓迎するノリで受け入れる方が楽だろうと思うのだネ。

ボクが受けた治療とは比較にならないくらい、現在の医療は進んでいるので、ボクの苦しみよりも遥かに楽な心身で完治に向かうことは明らか、心配するに及ばないサ。