フェルメール展  「牛乳を注ぐ女」を観てから死ね!

観てきたヨ、素晴らしい、おススメ!
2500円という破格の高さだけど、それだけの価値はあるナ。
予約制というのは初めてだけど、とてもイイね。
空いているという夜の部(7〜8時半)に行ったのだけど、実に観やすいので嬉しかった。
11年前に来た時は知らなかった(去年だったかマチルダさんに指摘されて後悔していた)「牛乳を注ぐ女」だけを観ても2500円払う価値があると思っていたけれど、他のフェルメールにもイイのが2・3点あったし、フェルメール以外にも行った甲斐がある作品数点観ることができたのは収穫。
上野の森美術館は過去には長蛇の列を見て諦めたことが1度ならずあったので、予約制にして人数を絞ったのは名案で歓迎だネ。
美術館に電話して(0570−008−035)予約すると数字を伝えられ、セブンイレブンに行ってその番号を言うと予約券をくれる。
高価だけど良いシステムだネ。
日本では有名作品(画家)が来ると、ふだんは絵画に興味のない人まで押し寄せるので不快な思いをくり返してきた。
ボクの大嫌いな(日本人特有の?)同調圧力というやつかな。
ウィーン美術史美術館で「絵画芸術」という作品を観た時は、小部屋で独占できたほど空いていたものの、日本ではありえないと思っていたのに、「牛乳を注ぐ女」以外の少し有名な作品なら独り占めできる時間が持てたのは驚き。
高価だけあるという次第だけど、小型の説明ノートをくれたり無料で説明イヤホーン(名称不明)も貸してくれるけど、案の定ほとんどが無駄なことばかりを言うのでジャマなくらい。
不満は「牛乳を注ぐ女」が意外に小さな絵なのに、設定された距離が大き過ぎること。
細部を観ようと他の展示品を見回る合間に3回ほどチャレンジしたけど(それほど空いているということ)、細かい所は見えなかったのは残念。
細部を観る拡大鏡を用意することをおススメする。
断っておくけど、ボクはチマタに溢れているフェルメールスノッブ(俗物)ではない。
ただ先日記したように、「牛乳を注ぐ女」(と「デルフトの風景」=プルーストが絶賛した作品)だけは歴史に残る絶対的な作品だと思う(初期作品である大型の宗教画や世俗画はおおむねツマラナイ)。
詳しいことは忘れたけれど(昔の「美の巨人」で知ったのかナ?)、この作品は一国を左右する価値を認められていたというエピソードがあるそうで、テレビで見ただけでも実感できた絵画だった(その後はこのエピソードを聞かないナ)。
美術館に入ったら、真っ先にフェルメールの部屋に直行することをおススメします。
その方があまり人がいないままの状態で素晴らしい作品を観ることができるから。
大方の人は順番どおりフェルメール以外の画家の作品を観てからフェルメールに向かうので、とても助かる。
本展に限らないけど、美術鑑賞はまず自分の好きな作品をジックリ観てから他の作品に行く、というのが一番!
行く前に自宅で昼寝し、電車も東京駅まで寝過ごし、帰りの電車も途中から寝ていたほど美術鑑賞は疲れるものだから、体調が良好なうちに観たい作品に十分な時間を割くことを勧めます。
値引き寿司をゲットして10時前に帰宅したけど、脳が疲れていたので仕事(読書)をする気になれないまま、放送大学の中国史の番組(今週から特番なので)を3本立て続けに見ながら呑んだヨ。
寿司も酒も実に美味だったゼ。