マチス  日曜美術館  フィリップス・コレクション  竹内浩一展

美術ネタと言えば、20日の日美はマチス特集で想定を裏切る面白さだった。
マチスは超傑作の「ダンス」以外は全然イイと思ったことがないけれど(ジャミラマチス好きなのとは無関係だヨ)、この番組で日比野克郎その他2人との「ダンギ」が実に有益なマチス案内になっていた。
マチスが「色の魔術師」とか言われる理由が、よく分かるように実例を示してくれて説得的。
身体が不自由になった晩年の色紙切りも、今までになく理解できた気になったのは収穫。
好きでもない画家を改めて見直そうと思ったほど、日比野さん達の議論が刺戟的だった。
しかしMCの芥川賞作家・小野正嗣さんはやはり美術オンチで、作品から「画家」の内面を読もうとしてトンチンカンな意見を言ったところはダメだネ。
放送大学の「世界文学への招待」という番組では大活躍している小野さんだけど、視覚芸術では理解力に欠けるネ。
美術に関しては、前のMCだった井浦新の方がはるかにセンスがあったナ。


日美の「アートシーン」で初耳のフィリップス・コレクション展を紹介していて、これも想定外に面白そう。
アメリカのブルジョアのコレクションを三菱一号館美術館で展示している。
珍しくブラックをたくさん集めていてるので貴重な展覧会ながら、所蔵されているために観る機会がないゴッホジャコメッティの作品も新鮮な印象だったナ。
日本画の竹内浩一という未知の画家の展覧会(郷さくら美術館=中目黒の桜並木沿いだと思う)も興味深かった。
ちょうどMOA美術館で開催されている竹内栖鳳のライオンの絵を想起させたネ、栖鳳の迫力は無い代りに愛嬌がある動物画がイイね。
「竹内」つながりだけど親子か何かかネ、タッチが似ているし?