アマッチからも情報が入っていたけど、「１００分 de 名著」が明日から吉本の「共同幻想論」になるヨ。今までカントの「実践理性批判」には全く関心がなかったので、この際少しでも理解しようと思ったものの、番組があまりにもツマラナかったので、吉本になってとても楽しみ。カントを担当した西研という解説者は、見た目もしゃべり方もトッポイ（軽薄な感じの昔風の表現）ので、あまりホンキで聴こうという気持になりにくかったためもあってか、カントの著名な論の面白さが全然伝わってこなかったネ。さすがの伊集院光さんも困っていた感じに見えたヨ。
吉本の解説者は、以前けっこう露出していた先崎彰容という人で、西研と比較するまでもなく頼りになりそう。「共同幻想論」は卒業するまでの必読書として推薦していたものだけど、未読の人はこの際に読んでおいてもらいたい書だネ。吉本隆明は「言語にとって美とは何か」や「心的現象論序説」にしても、論理を詰め切れていない弱みがあると思っているけど、「共同幻想論」はその弱点を超えて楽しめる文学性が豊かだネ。柳田国男「遠野物語」が中心だけど、龍之介や漱石がとても面白く解読されているので、実に楽しく読めるヨ。
水曜は再放送で午前５時半からと昼の１２時から、月曜が初放送で夜１０時２５分からの３回放送だから、明日仕事の人は録画をしておくことをおススメします。
