【観る】映画「 Fukushima 50」 福島原発事故

 「ららら」の後、知らずにチャンネル回したら、フクシマ原発事故を再現したような映画をやっているので、つい見入ってしまっている。お蔭でクドカンの「俺の家の話」どころの騒ぎではなくなってしまった。見始めるなり涙がにじむやら腹が立って仕方ないやら、つくづく東電と政権の責任を許せなくなったヨ。先日のNHKの番組では、原発設置後に東電・政権がやるべきチェックなどをスルーし続けたための人災の可能性を指摘していたし、そもそも津波の防波堤も警告を無視して高さを上げなかったのも人災だ。原発安全神話・防波堤の安全神話に居座り続けた結果の最悪事故だったのは明らかだ。何よりヒロシマナガサキ被爆した日本・地震王国の日本が、原発などに依りながら経済優先の政治を追求したことが間違いの元だ。

 コロナ禍は、その行け行けドンドンの姿勢を猛反省するチャンスだと思い、せいぜい無用にふくらみ過ぎた生活をセーブすることだネ。気になり続けているのは、フクシマが取り上げられる度に後遺症の問題だネ。先日の朝日の記事「現場へ!」のチェルノブイリ特集でも、以下のように記されている。

 《チェルノブイリは年間被曝量が5ミリシーベルト以上は避難、1ミリシーベルト以上5ミリまでは移住の選択の権利を与えている。日本は20ミリまでは大丈夫だと帰還させている。風評被害を理由に食のマンガの連載が止められたとも聞いた(その後どうなっているのか?)。

 「それが危険だと言うと、せっかく安心している人に不安を与えると。復興できる、復興せねばという幻想の上に幻想を重ねて、現実から目をそらしている」》

 「 」は国会事故調の委員を務めた崎山比早子さんの言葉だけど、「チェルノブイリから日本人は学んでいない。福島からも。まだ原子力安全神話にだまされたいの」とも問うている。

 《原発を続けるために被害を小さく見せようとしているのではとの疑念は、脱原発を決めない限りぬぐえない。》と記者は断じている、まったく同感だ!

 

 それにしても映画では、主役各の渡辺謙の熱演はともあれ、隣りに座っていた田口トモロオはじめ泉谷しげる火野正平など馴染みの役者が続々と出てきたので驚いたネ。正平など長寿番組となった自転車の「とうちゃこ」のキャラとは全然違うので、かえって笑いそうになったネ。