【見る】渋澤栄一  「英雄たちの選択」  三浦瑠麗  学芸大学の「ブル転」教員ども  『赤い鳥』特集

 以前「英雄たちの選択」で渋澤栄一を特集した時、磯田道史さんが「若い時の渋澤は危なっかしくて見ていられない」と言っていたけど、大河ドラマを見ていたら確かに尊王攘夷思想に囚われて外国人暗殺などを企むなど、典型的な急進派青年だった。その後は縁をたどって何と徳川慶喜の家臣となりながらも、渡欧の機会を得て近代社会の知識を身に付けて帰国し、その後に大活躍する姿が描かれていくと思われる。

 何の不思議もないよくあるパターンだと思うけど、渋澤のエライところは「初心」を忘れなかった点だ。若い時は社会の矛盾に耐えきれずに革命運動に身を投じたりしながらも、逮捕されて転向後は右翼活動した赤尾敏などは極端な例。若い頃は進歩的な言動をしながらも、オトナになると悪知恵が付いてブル転(ブルジョア社会に順応して転向後に出世したがる)するタイプもよく話で、学大の教員で言えば副学長になって反動的な執行部に盲従した藤井健志や・盲従している中島裕昭などが好例だネ。女性の中国人留学生に対するクレイ爺のアカハラ・セクハラをボクが追及した時に、ジャマ立てしたりボクを減給処分したのもこういうヤカラだった。

 

 今はこれ等の小物たちではなく、学生時代から保守の立場で言動している三浦瑠麗を渋澤と対照してみたい。渋澤は世の矛盾と闘った「初心」を忘れず、己れの利益だけを追及して三菱財閥を創始した岩崎弥太郎を批判しつつ、それとは真逆の生き方を追求して、100以上と言われる種々の会社を作っては後事を他人に託し続け、「日本の資本主義の父」と位置付けられている。のみならず最晩年にも貧者の救済のために命を賭けて尽力したそうで、忘れがたい感銘を与えられるドエライ人だったのだネ。

 それと比べると、若い頃から保守を売りにしてオトナたちにおだてられ、現在の位置を手に入れた三浦瑠麗の「志の低さ」にはヘドが出るヨ。保守はしょせん現実肯定した上で《調整》するだけだから、弱者を根源的に救済しようとう志向性が欠落している。三浦も小池百合子と同様で、弱者に対する同情も救おうという意志などカケラも無い。同じ東大出の丸川珠代に比べれば、三原じゅん子同様に利用されるだけの丸川より100倍はアタマが良いかもしれないけれど、知恵や知識を強者のために使うだけなら自民党政治屋になればイイだけの話。安倍晋三を教祖のようにあがめる百田尚樹に洗脳されている、松本仁志の番組では歓迎されるだろうけどネ。

 

@ 書き始めたのは一昨日だったと思うけど、昨日は一日中眠くて何度もうたた寝していたヨ。加齢のために部活の疲れが遅れて現れたのかも。昨夜は夕飯(いつも午後11時過ぎ)も食べずに眠ってしまったヨ。

 うたた寝していたお蔭で「英雄たちの選択」の『赤い鳥』特集も、途中からしか見ることができなかった。昔の再放送のようだったけど(杉浦友紀アナの長髪を残念に感じたのは、ボクの美意識が変ったのだろネ)、常連の高橋源一郎その他のゲストがとても面白い発言をしていた。来週水曜午前8時からの再放送の録画はおススメだネ。