【聴く】ブルックナー「ロマンチック」  ファビオ・ルイージ  レスピーギのローマ三部作

 今日は早めに案内できる。

 今夜の「クラシック音楽館」はボクの大好きな作曲家であるブルックナーの、交響曲第4番「ロマンチック」をやるヨ。N響を振るのはファビオ・ルイージだから期待できるネ。ヤルヴィに代ってN響の常任指揮者になると聞いたけど、実力者が続くのでN響は安泰だネ、アシュケナージだけがクソだったナ(ピアニストとしては一流だろうけど)。ヤルヴィはマーラーは聴かせててくれたけど、ブルックナーはあまり振らなかったネ(ボクの録画帳を調べたら1・3・5番はN響のを録画してあったけど、聴き直すことが無いので印象に残らないのだネ)。

 その分ルイージは4番のみならず聴かせてくれそうなので期待できるネ。ブルックナーを聴いたことない人でも、「ロマンチック」はその名のとおりで入りやすい曲だからぜひ聴くなり録画してもらいたいネ。第1楽章の冒頭もイイけど、第3楽章がまさにロマンチックで揺さぶられるはずだヨ。大仰な音楽評論家に言わせると、中世の森の中を馬に乗った騎士たちが駆け抜けるイメージということだけど、確かにホルンの響くところなどそんな情景が思い浮かぶネ。

 ボクの録音・録画ではアバドウィーン・フィルが一番だろうけど、ビデオはデッキが故障したままなので聴けないし、朝比奈隆やスクロヴァチェフスキーがN響を振ったのもビデオなので聴けない。ディスクで聴けるのはメストがクリーブランド・フィルを振ったのが最高だネ。メストは今年のニューイヤー・コンサート(ウィーン)で振った指揮者で、ブルックナーと同じ生地じゃなかったかな)。20世紀前半の歴史に残り指揮者であるクナパーツブッシュ(ワーグナーの「ワルキューレ」をブログでも絶賛したばかり)がウィーン・フィルを振ったレコードも持っているけど、つまらない演奏だ。もう1人の大指揮者だったチェリビダッケのもむかし聴いたことがあるけど、やはりつまらなかったのでビデオ録画もすぐに消してしまったヨ。

 ブルックナーの話になると止まらないから、あと2つだけで止めるネ。1つは一番好きな第9番で、これはレコードを持っているシューリヒトとウィーン・フィルの演奏。これを超える演奏は無いと思っていたけれど、だいぶ後になってジュリーニ指揮ウィーン・フィルが匹敵するレベルだったネ。もう1つは第7番で、これはN響でも歴史的名演を残したマタチッチがチェコ・フィルを振ったものが心を揺さぶられる演奏。カラヤンベルリン・フィル(?)のは例によってムード音楽に堕していて、まるで精神性が欠落している。ブルックナーはどうしても精神性が伝わらない演奏は聴けないネ。

 「ロマンチック」は必ずしも精神性ではないので聴きやすいし、ルイージが感動させてくれることだろうネ。

 

@ 過去の演奏だけど、「ロマンチック」の後にはレスピーギのローマ三部作から「ローマの泉(噴水)」が放映されるようだ。冒頭からしてこれも名曲で「ローマの松」と共に中学生の頃に知って(トスカニーニの名演奏)病みつきになったものだ。特に「ローマの松」の4曲目の「アッピア街道の松」は、カエサルの軍隊が進んで行く情景が浮かぶような感銘を覚えるヨ。