心の療養法として《書く》という方法があって、この療養法から作家になった例もある（むかし文芸誌でウィルソンとかいう名（違うかも）のイギリスの作家の対談で語られていた）。ボク自身もジャミラなどから与えられたストレスを、《書く》ことによって解消させることがよくある（グチを聞いてもらうこともあるけど）。困った仲間から様々な相談メールに乗っているけれど、ウクライナ問題で落ち着かない人も長いメールでも書いて送ってくれれば読ませてもらうヨ。
昼のTBSニュース番組「大下容子ワイド！ スクランブル」に池上彰さんが出演して、プーチンの悪行がいかにヒットラーに似ているかを説明していた。同じ印象は誰しも抱いているものだろうけど、歴史的にたどってくれたのでプーチンにヒットラーのチョビひげをつけたくなったヨ。プーチンの悪人ぶりはもう１人の２０世紀最悪の犯罪人であるスターリンにも重なり、プーチンは早くも２１世紀における２人分の《悪》を敢行していることになる。チョビひげは似合うけれど、スターリンのひげはプーチンの顔には似合わないだろうけど。
スターリンの方は、一部録画してある「関口宏の近現代史」（BSTBS、土曜午後１２時からだけど今週が最終回）を見ると、スターリンは５ケ年計画の行きづまりを解決するためにウクライナの穀物を没収してしまい（輸出した？）、５００万人の餓死者を出したのがホロドモールと言われる集団虐殺でナチのホロコーストと並ぶ悪行だ。スターリンによるホロドモールが明らかになったのは、その死後のフルシチョフ首相が暴露したところによると、失政を犯したスターリンに代わりキリーロフが支持され始めると、スターリンが暗殺して自らの権力を守ったとのこと。（「関口宏・保坂正康のもう一度近現代史 戦争の時代へ」という本が講談社から出ている。）
保坂さんの出した数字では、スターリンの粛清は１９３６年のスターリン暗殺未遂事件に際して１１００人逮捕してその中の８５０人を銃殺したそうだ。また１９３７～８年にはスパイ容疑をかけて１３５万にを逮捕して６８万人を死刑に処したという。レーニンの「スターリンは粗暴だから指導者にしてはならない」という遺言が守られなかったせいだネ。元KGBのプーチンも政敵やジャーナリストを殺し続けた点では、スターリンそっくりだ。つくづくゴルバチョフが大統領だったら！ と残念至極。
（ブレイディみかこの見解は次回に）
