【聴く】学会の秋季大会  高山京子さんの三枝和子論  生涯最大の裏切りに遭う

 昭和文学会の秋季大会があるので紹介するものの、会場が関西の追手門学院大学なので参加しにくいネ。オンライン参加も可能なようだから、学会のホームページを参照してもらうしかないネ。特集は「女性の/とエッセイ再考」というテーマで、昨家の津村記久子の講演の他に在日女性エッセイについてや三枝和子「恋愛小説の陥穽」についての発表がある。三枝和子の方は『林芙美子とその時代』(論創社、2010年)の著者である高山京子さんであり、現代文学史研究会(学大と創価大の教員・院生が主体)でも三枝和子について発表したことがあったと記憶する。たまたま文芸誌『海燕』に三枝がギリシア悲劇について評論を発表していたので、興味を惹かれ覚えている。林芙美子のみならず、ほとんど注目されていない三枝和子についても研究していた高山さんが、その成果を学会で公表する機会なのだと思うと感慨深いネ。

 

 創価大学の院生というと、現代文学史研究会に属していた男子院生がボクにとって生涯唯一最大の裏切り行為をやったので忘れられない大学名だ(当時のブログにも書いたと思う)。ボクの文章を取り上げながら書いてあることと反対の内容にまとめて現代文学史研究会の会報に発表したので、腰が抜けるほどビックリしたネ! 裏切られるようなこともしたことないし、むしろ友好的に付き合っていたつもりだったけれど、いきなりヌケヌケとボクの人格が疑われるようなことを書かれたのだから、人生で初めて面従腹背をフツーにやってのけるゲスがいることを身をもって経験したネ。

 人間不信に陥ったわけでもないけど、すぐに研究会を退会する旨を世話役(?)に伝えたらボクの文章もそれを歪曲したゲスの文章も読んでいるので、世話役は会を代弁するように詫びてくれたけれどゲスと同じ会に属す気になりようがなかったネ。驚いたのはすぐゲスから全く悪びれる様子も見せずに冗談で済ますような手紙(メールかな、いずれにしても保存してある)が来たことだネ。ドラマに出てくるような浅ましい悪人が現実にいるものだと実感しつつも、初めての体験だったので(その後は皆無)淋しい気もしたネ。

 思い出したらつい長くボヤいてしまったけれど、高山さんの存在のお蔭で創価大学もゲスばかりではないと認識できたことも付しておきたい。