【状況への失言】杉田水脈を切り捨てれば岸田支持は上がるだろう  杉村太蔵もビックリのアイヌ観

 あまり興味がないので、岸田政権が予想以上に支持されていないと最近知ったヨ。そもそも安倍晋三の尻尾(しっぽ)が切れないまま安倍汚染をそのまま受け継いでいるのだから、評判が良いはずがない。個人的な考えとしては、低能で暴言しかできない麻生太郎のクソを切り捨てられなければ支持されないと思ってきたけど、岸田にはそんな力量はないのだネ。せめて杉田水脈のようなウンコくらい切り離すことくらいやれヨとは期待したものの、杉田と同じ臭気を放っている自民党内外の低能右翼たちの反抗が怖くて臭気にまみれている岸田じゃ国民から支持されようがないよナ。

 なんて考えていたら、10月いっぱいで止めた朝日新聞が1日だけサービスとして配達してくれた11月1日の記事に、紙面の4分の1を使って杉田を批判していたので朝日を「切り捨て」がたくなったほどだヨ。「チマ・チョゴリアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」とブログに記したのが法務省から人権侵犯に当たると認定されながらも、杉田は「差別がなくなっては困る人たちと戦ってきた」とワケの分からないことを言っているそうで、トランプとその支持者の狂的な思い込みが想起される。杉田の決めつけによれば、「逆差別、エセ、それに伴う利権、差別を利用して日本をおとしめる人たち」に向けた発言らしい。

 ヘイトスピーチレイシズム(人種差別)問題に詳しい大阪公立大の明戸隆吉さんによれば、杉田の発言には現代版レイシズムのエッセンスが凝縮されているとのこと。逆差別や利権などの言葉は、差別を是正する政策が進んだ後に反動としてよく見られるそうだ。「在日特権」「同和利権」などという言い方で、差別に使われてきたという。明戸さんは言ってないけど、「在日特権」はアメリカにおける非白人に対する特別処置を「特権」として批判する傾向が強まっていることが想起される。「同和利権」といえば、確かに被差別部落問題を利用して暴利をむさぼっている暴力団まがいのヤカラがいるのは、公然たる秘密のようでもある。部落差別も保持している杉田が「同和利権」などと言える立場ではなかろうとは思うけどネ。いずれにしろ杉田が短絡して根拠にしているものが察せられるネ。

 

 明戸さんの言葉を引けば、

 《利権や特権など存在しない。にもかかわらず、「マイノリティーが差別を主張することで不当な利益を得ている」と訴え、マジョリティーの不満をあおる。現代における差別扇動の典型的な表現だ》

 《「エセ」という言葉からは、アイヌ民族はもう存在しないという「アイヌ否定論」が見て取れる》ということになる。アイヌの存在感を強く意識しつつ、「北海道にはアイヌがいるからロシアの侵攻が怖い」と堂々と発言した杉村太蔵もビックリの考え方でビックリだネ。杉田と杉村という狂人と低能の2人を対話させるとどうなるか、想像するだけで笑えるネ。

 『愛国商売』や『ネット右翼の終わり』という著書があるおいう古谷経〇さんという人の発言が紹介されていて、杉田の発信している動画のレベルの低さが分かりやすい。

 《動画の内容は、差別的な発言を繰り返すネット右翼の中では定番の表現ばかり。これが現職国会議員の発言かと思うと、改めて暗澹(あんたん)たる気持ちになる》

 《差別発言を続ける杉田氏に、国会議員の席を与えた自民党の罪は重い。日本の名誉を傷つけており、これ以上公認を与えるべきではない》

 古谷さんの著作は読んでないけど、まさに新聞記事を読む前にボクが感じていたことが語られている。でも古谷さんもボクと同じく、自民党が(特に安倍政権のシッポが切れないままの岸田には)杉田のような右翼を切れないことは明白だと諦めているだろネ。当の岸田も党内外の右翼勢力が怖いので、国会でも杉田をかばい続けるばかりで批判を浴びている。人気も支持も衰えるばかりなのは当然だネ。