【状況への失言】〇=前橋市長に野党系!  ×=朝鮮人追悼碑撤去  杉田水脈がここでも無恥発言  小池百合子も似た行動を

 わが生まれ故郷である前橋市長選で、元立憲民主党系会派現議会議員の小川晶さん(41歳)が当選したとのことで痛快千万ではある。4選を目差した自公推薦の山本龍(64歳)を大差(6万対4万6千票)で破った上での勝利だったそうで、喜びもひとしおではある。安倍晋三の旗振りだったクソ野郎・山本一太県知事の応援もありながら自公民候補が敗れたのは、自民党の裏金問題という逆風のお蔭もあったことだろう。でも自民党の堕落に対するこの反応の良さは、群馬の県民性の根づく《軽さ》とにもよると察している。

 東京新聞の記事にも「保守王国」と記されるとおり、中曽根や福田などの首相を出した県ではあるものの、一方では国定忠治や大前田栄五郎(虚構ながら木枯紋次郎も)などのヤクザをも生んでいる上州気質(かたぎ)にも通じる《軽さ》である。個人的には大嫌いな民謡「八木節」にもある「チョイと出ました三角野郎が~」と歌われる《軽さ》だネ。60年安保では岸信介の暴挙に反対する県民たちが、デモではなく提灯行列をしたとも聞いている。他県では考えられない《軽さ》だと思うと笑えるヨ。

 もちろんこの《軽さ》がイチローの血にも流れているのは否定しないけど、高崎市の県立公園「群馬の森」に建てられている朝鮮人労働者追悼碑を撤去してしまう《軽さ》は、決してイチローのものではない。碑の正式名称は「『記憶 反省 そして友好』の追悼碑」で、大戦中に「強制連行」されて悲惨な死を強いられた朝鮮人たちに対する「反省」を表しているようで嬉しく・誇りでもある。これも全国で初めて公有地に建立されたということなので真面目な《軽さ》として自慢できると思っていたら、その後の式典で「強制連行」という発言があったのを問題視して14年には設置認可の更新を認めずに1月に撤去を開始したそうだ。

 東京新聞の記事(4日)によれば、

 《碑撤去を巡っては、犠牲者と朝鮮民族への冒瀆(ぼうとく)であり、負の歴史を否定する恥ずべき行為として、反対運動が起きていた。》

 とのことながら、山本一太が県知事では喜んで撤去を進めさせたのだろナ。歩調を合わせるように無知で無恥な杉田水脈が、旧ツイッターに「本当に良かったです」と投稿したそうで自民党内右翼の結束の固さを示している。このところ世間を騒がせている裏金問題まで一貫して、まことに嘆かわしい政党というばかり。

 半年ほど前にも小池百合子が似たようなことをしていたのでブログに書こうと思いつつも果たせないままだけど、小池は都知事として毎年送っていた大震災の朝鮮人追悼式典に17年以降は追悼文を送らないと表明している。13年頃から在日コリアンを標的にしたヘイトスピーチのデモが多発するようになって矢先であるだけに、虐殺がまた起きるのではないかと危惧する若者が増えているという(朝日新聞23年9月15日「取材考記」)。相手のことなど全く考えないジコチュウの小池百合子のことだから、きっと自民党の右翼と結託して虐殺に向けて旗を振るのだろうナ。

 山本一太群馬県知事というのも不愉快かつ危険さを覚えるけど、自民党の補完物となり果てた小池百合子都知事から追い落とさないと安心して眠れないネ。