受講者が意想外に多くて（古典文学の院生が来たのはヘイカ以来）、２０部取り寄せた松本和也氏のテキストが売り切れてしましました。最初は第七章で作品は「道化の華」ですが、長目なのでテキストは各自用意して下さい。短編集『晩年』（例えば新潮文庫）に…

迷いましたが、最初なので読んで楽しいものから始めたいと考え、菊池寛に決めました。受講者の希望として佐藤春夫の名が出たので驚きましたが、岩波文庫に「西班牙犬の家」を含んだ短編集があるので以前からやってみたいとは思っていた作家です。 菊池のテキ…

表題を見ると何のこっちゃ？ でしょうが、これが犀星の一短編の題なんだから驚く。まるで竜胆寺雄（りゅうたんじゆう）のモダニズム作品みたいだから（昭和４年の作品だから全くの同時代）、犀星の「飛んでる」（死語かな）感じがよく出ているというもの。そ…