免許更新講習(今年の感想)<増補版>

やはり問題提起を含むので「失言」欄に記す。
案の定、60名の受講者の中の1割に当たる6名がテキストを持参して来なかった。
それも素直に報告したのは1人で、5人は忘れた人にはプリントあげると言われてから慌ててテキストを要求してきたものだ。
こんな連中が教員ヅラをしているのだから、真面目な教員まで信頼されなくなるのだろう。
テキスト(それも国語の)を持参せずに済むと思うこと自体、失格を意味するとは思うが、そこはグッとこらえて・・・
テキストのプリントを指示していたおかげで休み時間を取れなかった私のみならず、TAの学生に余計な手間を取らせることとなった。
担当事務の要望で、「テキストを用意すること」という記述を「用意することが望ましい」という表記に改めたことが主因だとすれば、今後は担当事務に気を使い過ぎないように原則を貫くべきだ。
もちろん表記以前の問題で、最初からテキストなど買わない(最近の学大生の傾向でもあるが)と決意している受講生もいるのだろうが。
事務サイドがおバカなクレイマー(受講料を払わせた上にテキスト代も負担するのか! というような)を警戒する気持は分からないでもないが、そこは(学大の)見識を示してテキストを用意するは当然でしょう! と応じるべきだ。
「受講生(学生)と女は量より質」を実践してきた私からすれば、バカにかまっていると講習自体のレベルが低下させられることを恐れるべきだろう。
バカなクレイマーは、こちらがどんなに善処したところで文句を言わねば気が済まない人種なのだから(他人のせいにして文句を言わないと生きて行けないヤカラなのだから)、ヤツラに気を使い過ぎて真面目な受講生に迷惑をかけることにならないようにこそ、気を使うべきだろう。
授業は、特に受講生参加型の私の授業は、意欲の無い者がいると全体の士気にとってマイナスになる。
テキスト無しに手ぶらで受身の姿勢で嫌々(?)受講しても、本来なら試験は不合格になるほかないのだが、そこもまたグッとこらえて5人(1人は恥を知って午後は受講しなかった)にも書ける試験問題も出した(1人はそこでも、回収中の答案用紙に夢中になって最後にやっと出すというブ体裁)。

それでも全体をしては(特に意欲的な参加者には)期待以上のレベルの議論が保証できたと思う。
議論が盛り上がったおかげで、予想を上回って(下回って?)3作品しか扱えなかったが、ここでも「量より質」だからむしろ好結果。
意欲のある人は、これを機会に大正期の小説の諸相も実際に体験できたわけだし、試験にも対応しやすかったはずだし。
ブログを見て25日のヒグラシゼミへの参加を希望してきた受講生もいて歓迎!
実は講習中にヒグラシを紹介しようと考えてはいたのだが、あんまり沢山来られても・・・と思って、たまたまブログを見た人には伝わるようにしただけだった。
やはり落とすべき受講生は(1割は)いるのは事実、1科目落としたところで教員でいられなくなるわけではないのだから、ヤル気のないダメ教員はシッカリ落として行くべきだろう。
疲れてまだ採点していないのだが、・・・どうなることやら。

(付記)学大の教室の欠点なのだけれど、縦に長い教室をあてがわれてしまい、授業の士気が薄れやすいという点ではやりにくかった。
事実、午前中の講習が終わってから「聞きとりにくい」という苦情が出たし、参加型の授業をやる私からすれば、後部座席の受講生の応えが聞こえにくいので、とてもマイナス。
こちらは声に力を加えれば済むが、受講生の方はすぐには対応できなかったので、60名の受講生ならもっと狭い教室の方が遥かに士気が上がるので、担当事務はそこまで気を使ってくれるとありがたい、
今年が最後だけど。