『大正文学論叢』第2号

聞き慣れない誌名だろうが、明治大学大学院宮越ゼミの機関誌名だ。
ゼミの機関誌にしては軽く1センチを超える厚さの、商業誌なみの雑誌の体裁になっている。
前号も贈っていただいてはいるものの、未だ拝読する機会を作れないのでコメントできないけれど、2号を落掌したのを機に拝読させてもらおうと思っている。
誌名のとおりで第2号も龍之介・朔太郎・直哉などについての論が多いが、ゼミで『編年体大正文学全集』をテキストにした成果ということになる。
レベルは未知数ながら、大正文学を専攻する研究者には欠かせない資料であることは否定しようがない。

太宰「地図」論が2本収録されているとはいえ、個人的には最近大正文学には関心が無いので、あまりそそられないは確かながらいずれ読みたくなる可能性も大である。