【読む】石川巧さんの新稿・久保田万太郎論

 「読む」欄ばかりが続いて堅苦しくなって申し訳ないけど、仕方ないネ。

 『立教大学大学院 日本文学論叢』第二十二号を落掌した。立教大学で非常勤講師をやらせてもらったのは嬉しいかぎりだったけど、大学院の方が主だった印象なのかこの機関誌は毎号送っていただいているのに、『立教大学日本文学』は担当しなくなったらすぐに打ち切られてしまった。受講者だった人がこちらの機関誌に論文を発表しても、退職した身なので学大ですぐに読めるというわけにも行かなくなっているヨ。

 ともあれ大学院の機関誌の今号はほとんど他分野の論文6本が掲載されているものの、近代文学は1本だけで石川巧さんが出したばかりの久保田万太郎論(紹介済み)の延長のように、「久保田万太郎における一葉偏愛」という論文を載せている。万太郎が一葉ファンだったのはボクでも聞いたことがあるけど、コロナ禍のせいか最近会ってない一葉研究者数人には石川さんの論があることを伝えておくヨ。ちなみに今号には源氏論も2本載ってるヨ(源氏研究者も数人知ってるからネ)。